私的なアイディアの起業が失敗する理由|個人事業の始め方

起業とブランディング

前回の記事では

・ブランディングとは何か

・お店の大小は関係なくブランドを築くことが、どれほど重要か

について説明しました。

で、今回は「ブランディングを意識した」新しい事業や商品・サービスの開発方法(起業の仕方)についての解説です(^^)

この記事を読めば「あ、これイケるんじゃない!?」と、私的なヒラメキだけで起業した人達が なぜ失敗に終わっていくのかが、よぉ〜くわかると思います。

・ぷち補足

ブランディングとは「商品やサービスが「勝手に」売れていく仕組みづくり」のことでもあるのですが、
ブランディングや「ブランドの重要さ」に関する理解がないと、今回の記事もわかりにくいかもしれません。

ですので、ブランドについて解説した記事のリンクも 一応貼っておきますので、興味がありましたら〜↓
大手との値下げ競争から離脱|個人事業経営者にできること*

オリジナルブランドをつくる*

まず 事業の立ち上げ(商品開発)から、それがブランド(独自の価値)として成り立つまでの大まかな流れを箇条書きにしてみます。

1、自分が持っている強みと価値を考える

2、どんなことが人々(世の中)に求められているのかを探る

3、1と2を混ぜ合わせて、ブランドの価値を明確にする

→ブランドの価値とは、自分の仕事が「世の中にとって何のためになるのか」のこと

→その価値を商品化・サービス化する

4、お客さんにブランドの価値を届ける・知ってもらう

5、他の同業にはない、自分のお店独自の価値を「お客さんが」感じてくれるようになったら大成功☆

こんな感じ〜

3番の、ブランドの価値を明確にする というのは「自分のブランド(商品)を選んでもらうと、お客さんはどんな幸せを得られるのか」を明確にする作業でもあります。

今回は この一連の流れを1項目ずつ、わかりやすく解説していきます(^^)

では、どんなことを仕事(事業や商品)にしたらよいのか、「自分中心」と「お客さん中心」の2つの視点から考えていきましょう*

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1、自分を知るべし

自分(事業やお店、商品)の強み・価値をじっくりと考えます。

この際、意識すべきなのは「他店と比較しての、強みと価値を考えること」です。

強み・価値まで他店と同じになってしまうと、お客さんが なにか商品やサービスの購入を考えたとき、「自分のお店のモノを選んでもらう理由」もなくなってしまいます。

言い換えると「自分のお店や商品に 独自の価値がなければ、たくさんある同業の中から、自分が選ばれて売れる理由もない」ということです★

メキシコ民芸品アニマリート(ミッキーぬいぐるみ)の写真

たとえば 自分の強みを「シンプルなデザイン・高品質」にしても、それを売りにしている同業は いくらでもいますし、
ましてや僕のような無名の個人事業主が、それを売りにしようとしても いろんな意味で大企業に勝てるわけがありません。

「シンプルなデザイン・高品質」にプラスで、自分だけの、あるいはライバルが少なそうな何か特別な価値を考えることが大切です☆

物販じゃないんですけど、僕なら「5年も無職旅人やってるのに お金を手に入れることは得意」とかかな。笑

2、他人を思うべし

つづいて、お客さんの視点で考えていきましょう。

当たり前ですが、求めている人がいない価値(商品やサービス)を提供しても意味がありません。

たとえば。。。

近所のおばあちゃんが「お店が遠くて なかなか買い物に行けなくてねぇ」と言っていたから、高齢者向けの買い物代行や送迎サービスを思いついたとしても
すでに他の宅配サービスがあったり、そもそも その地域に住んでいる高齢者の数が少なければ、需要はあっても商売としては成り立ちません。

てことで、まずは「どんなことが、どれくらいの規模(人数)に求められているのか」をよく考えましょう*

メキシコ|サンフアンチャムラのお祭り(広場の露店)の写真

・・・とはいえ、僕みたいに小さな個人事業主で、お金をかけて大規模に市場を調査できる人は少ないと思います。

そんな時は とにかくいろんな人と話をしてみたり、SNSやYouTube等をチェックして、どんなことへの関心が高まっているのかを推測してみるのも1つの手段です。

補足1:ラーメンを1杯3000円で売る

じゃあラーメン屋なんていくらでもいるから、もう新たにラーメン屋は始められないのか!?・・・そういうことではありません。

僕の言う「世の中に求められていること」とは商品やサービスそのもののことではなく、「お客さんが得られる価値(満足感とか幸せなど)」のことです。

たとえば ラーメン屋で、メニューもラーメンだけだったとしても
「高級ホテルや料亭のような空間で、極上のおもてなしが受けられる」といったような、ラーメン屋でラーメンを食べること以外の「ほかの同業にはない価値」があればいいんです(^^)特別感とか楽しさなどなど〜

横浜駅人気ラーメン屋龍味のサンマーメンの写真

この場合、ターゲットは「経済的な理由で食事を1000円前後に抑えたい」とか「食事の時間を早く済ませたい」といった人ではなくなるので、ラーメンの値段設定も変えることができます。

そもそもコンセプト(提供する価値)が「空間や時間を楽しんでもらうこと」なので、回転率が下がりますから 通常の値段で出していては利益が上がりません。

1杯3000円とかにする必要があります。

むしろ それくらいの値段にしないと高級料理店の設定なのに、客席に学ランの学生がいてしまったりと、他のお客さんが高級感を味わうことができなくなってしまいます。

逆に、高級感を保ったまま1000円前後に設定するにはどうすればいいのかとか、
それによる客層の変化についてなど、ほかにも話したいことはたくさんありますが・・・

まぁ僕はラーメン屋をやるわけではないので、話は これくらいにしておきましょう(笑)

ちなみに 人々が求めていることは 絶えず変化しつづけているので、そこを分析して読んでいくことが重要です。

人の温かみ、ワクワクする気持ち、 大自然のサイクルに帰っていくこと。。。

次に人々が求めるのは どんなことでしょうか?

余談:流行は、時代遅れ

個人的な意見ですが、現在のトレンド(流行っていること)をストレートに商品化したりするのでは遅すぎると思います。

在宅ワークが流行しているから、自宅で使えるリラックスグッズを販売しよう!

ではなくて。。。

会社まで出勤しない人が増えた
→場所に縛られずに働ける人が増える
→ある程度の「自由」が手に入る
→けれど 孤立化して、人の温かさを感じる機会が減る

これをリアルな文章にしてみると↓

ワークスタイルの変化も落ち着いて、新生活に慣れたころ。。。

経済的にも時間的にも ある程度の自由(余裕)が手に入った。
なのに、この虚しさは なぜ?本当の幸せってなんだろう?

そして 人の温かさ(愛・幸せ)や人生について考える時間が増えてくる。

バナウェの民家にいた少女の写真

・・・大体こんな流れになっていくと思うのですが、じゃあ次に人々が求めはじめることは?

そうか、アレだ!
ヨシッ☆ 商品化!サービス化!

て感じ。

魚の群れの中に餌のついた針を垂らすのではなく、
群れが泳いでいく方角の先に、網を広げて待っているようなイメージです*

これの さらに2・3歩先にいるのが、有名大企業なんでしょうかね。
いや、むしろ「トレンドを創り出して、大企業が大衆を動かしている」の方がシックリくるかな〜

メディアが「今は〇〇が大流行☆」と言ってしまえば、その内容や理由を大衆が知らずとも 本当に流行になりますからね。

補足2:好きなことを仕事に☆

事業や商品を開発していく際、自分が「やりたいこと」であるのかどうかも意識しておくとよい、と個人的には思っています。

人々に求められていること(市場のニーズ)が、自分の強み(得意なこと)でもあるなら、それを商品化すれば商売は成り立つかもしれません。

が、自分自身に やりたい気持ち(やり甲斐や面白味)がなければ
結局、それは「お金を稼ぐため、ご飯を食べるために働くライスワーク」にしかなりませんし、モチベーション的にも長くは続けにくいはずです★

日向で寝るペッパ(飼いブタ)の写真

「自分の自由に、好きなように仕事ができること」

これは個人事業の魅力の1つでもありますし、せっかくなら「ライフワーク」にしたいですよね(^^)

・・・そう思うと、やっぱり「四方良し」が すべての基本になっている気がするなぁ。

1、自分にとって良いこと

2、相手にとって良いこと

3、世間にとって良いこと

4、もしも神様がいるとしたら、神様も良いと認めてくれること

「四方良し」について書いた記事もありますので、興味がありましたら〜↓
「四方良し」を考えれば簡単に幸せになれる。うしろめたい事はやめましょ〜

補足3:好きなだけでは仕事にならない★

逆に、やりたい!おもしろい!と自分が思うだけのことでは、商売は成り立ちにくいです。

たとえば。。。

果物でスープを作ったラーメンを提供している、スイーツラーメン屋なんて聞いたことがない!

メニューは苺ラーメン、りんごラーメン、バナナラーメンにしよう☆

これはおもしろい! 試作品も美味しくできた*

・・・たしかにおもしろいアイディアなんですけど、これは個人的に、あるいはごく一部の間でウケる話であって、そういったことでは商売は長続きしません。
それを求めている人(お客さん)が、ほとんどいないからです。

自分のやりたいこと(自分の欲)が先行して閃いたビジネスは

「本当に世の中が求めていることなのか?」

ここを今一度、冷静になって考える必要があるのではないか、と僕は思います。

北欧の雰囲気で統一して、ヨーロッパの雪国にあるようなバーにしたいなぁ*
みたいなのも、自分だけの願望だったり。。。

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3-1、ブランドの軸を考える

ここまでで「自分が持っている強みと価値」「世の中に求められていること」の2つをハッキリさせましたので
これらを混ぜ合わせて、ブランドの軸になる全体のコンセプトを考えます。

たとえば、旅行系の事業をやりたいとして。。。

強み:国内海外と多様な人脈がある

求められていること:知らない土地での暮らしを体験してみたい

この2つからブランドの軸にすることを練りだして

「あなたの帰りを待つ人が、世界中に*」

が完成☆

アーグラの大衆食堂にて地元の人達と撮った写真

そのブランドの軸、つまり「ブランドの価値・お客さんに届けたい幸せ」を商品化して

ホームステイ型パッケージツアー

が完成☆

3-2、真髄!商売は なんのためにあるか?

コンセプト「あなたの帰りを待つ人が、世界中に*」と、商品「ホームステイ型パッケージツアー」が決まりました。

はい、いよいよ大詰めです!

最後に、お客さんの頭の中に築いていく ブランドの価値やイメージ、すなわち「自分のお店や商品を選んでもらう理由」をよりハッキリさせます。

「〇〇店と言えば、△△が魅力よね♪」の△△の部分です*
(コンセプトとは違います)

お客さんに どんな価値を届けたいのか?
自分のブランドを選んでもらうことで、お客さんに どんな幸せを贈りたいのか?

ここがブランディングの真髄であり! 「商売」の本来の姿なのでおじゃる!!

旅行事業のつづきで例をあげるならば。。。
「現地の人とふれあえる、温かみのある旅行ができるのは〇〇ツアー♪」とか「〇〇ツアーの魅力は、短期間でも、安心して現地の暮らしを体験できること♪」といったようなイメージ(事業の価値)が わかりやすいと思います。

みんなで記念写真

もうすこし細かく「現地の人との交流」「人の温かさ、優しさ」「安心」「生活感」「(プランが出来上がっているという)手軽さ」のように単語までわけて価値を考えることもできます。

こういったイメージ(ブランドの価値)が「お客さんの頭の中に定着して」はじめて、お客さんが自分のお店を選んでくれたり リピーターになる理由もできあがります☆

ので!

このあとに行う、「事業の価値やイメージをお客さんに的確に届け、お客さんの頭の中にブランドを構築していく活動」までがブランドづくりの一貫であり

そして その一貫こそが

ブランディングなのだ!! じゃじゃーん☆

・・・やっと ここまで解説できた〜!
長かったなぁ。笑

この話のつづき「お客さんの頭の中にブランドを構築する具体的な方法」についても解説してみましたので、興味がありましたら〜↓
同業者にない価値のつくり方|個人事業フリーランスの生きる道

・ぷち余談

起業って、ここまで慎重にやっても失敗するものなので、
ちょっとしたヒラメキだけで起業した人達の ほとんどが失敗に終わってしまっても、まぁそれは当たり前なんですよね。

まとめ

自分のブランド(事業や商品など)に独自の価値がなければ、ほかの同業との差がないので 自分のお店が選ばれる理由もなく

それは「商売で、自分のお店が生き残れる理由がない」のと同じことである。

だから 商売をする上で

1、自分が持っている強みと価値を考える

2、どんなことが人々(世の中)に求められているのかを探る

3、1と2を混ぜ合わせて ブランドの価値を明確にする

4、お客さんにブランドの価値を届ける・知ってもらう

5、他の同業にはない、自分のお店独自の価値を「お客さんに」感じてもらえるようにする

こういったことを追求していくのは必須。

また ブランドの価値を明確にするというのは「自分のブランド(商品)を選んでもらうと、お客さんはどんな幸せを得られるのか」を明確にする作業でもある。

お客さんは 幸せを得られるからお金を払ってくれるわけなので、
お客さんがどんな幸せを得られるのか、お店がどんな幸せ(価値)を提供しているのかを、だれよりもお店側が理解していなければ、商売が成り立つはずもないんです。

てことで

「△△店といえば、〇〇が魅力♪」の、〇〇の部分(ブランドの価値)を築いていくことが とても大切です*

はい、以上〜
僕の思う、私的なアイディアだけの起業では失敗してしまう理由について、でした!

最後までお読みくださり ありがとうございました(^^)
この記事が すこしでもお役に立ちましたら 嬉しいです☆