ひらがな1文字にも意味がある|日本語の魅力と起源

日本の歴史書:古事記の前半に書かれている「神代の巻」は
それ単体で読んでも、ただの神々の物語・言い伝えにしかなりません

が、

ある法則に基づいて読み解くと「人の精神・心の構造の完璧な解説書」になる。

世界に1つだけの言葉

僕が 日本と世界の両方を旅してみて、
あらためて日本の魅力であり 宝だと思ったことは

「日本語」

です。

日本語の「あ」とか「か」とか「さ」って、1音(1文字)では 意味を持たないと思っていませんでしたか?

僕も最近まで知らなかったので 驚いたのですが、実は 日本語の「カナ」1音1音、すべてに意味があります。

日本語50音図表(言霊:天津金木音図)の写真

たとえば。。。

「ウ」という音は「物事の始まり、頭の中の無(ゼロ)から 何かが生み出されるような現象」のこと

漢字では、生まれるや動くなどに当てはめられています。

「メ」

→エネルギーが1つに集約される現象

漢字:眼、芽など

「サ」

→エネルギーが真っ直ぐに進んでいく現象

漢字:指す、刺すなど

といった感じ*

僕は歴史については、あまり探求したことがなかったんですけど
「歴史とは何百、何千という年月をかけて積み重ねられた「知識」や「エネルギー」の塊なんだなぁ」と、あらためて感じました。

てことで 今回は!

なぜ日本には独特の言葉や神話があるのか、の お話〜

古事記の著者は「日本語・カナが創られた経緯」を、神話で表現している。

人の心には仕組みがある

まずは「ただの おとぎ話」を、軽くお話ししますので
そんな伝説があったんだ〜くらいの 軽い気持ちでどうぞ〜(^^)

ず〜っと昔、人の精神(心)は「50個の動き方」と、その組み合わせで構成されていることを解き明かした「霊知り(ヒシリ)」と呼ばれる人達がいました。

和歌山県|熊野那智大社の火祭り(燃える大松明)の写真

霊知り達は その精神50の原理を使って、「精神的に成熟した人々が暮らす社会(精神文明)」を創りあげます。

その後、彼らは「精神だけでなく、精神文明と 物質・科学文明の両方が成熟した社会」を創ることを望み、
「解き明かした 精神50の原理」を一度封印して後世に残し、物質文明が成熟したころに それがまた復活するような「仕掛け」を創ることにしました。

(「精神50の原理( ≒ 精神文明)」を封印するのは、物質文明の発展を加速させるため。加速する理由は、のちほど説明します。)

霊知りは「50個の精神の動き」を、1つ1つ「音」に封印しました。

こうして、精神50の原理は「50個の音」に姿を変えていきます。

日本語は、人類の宝物

察した方もいるかと思いますが。。。

その50個の音、すなわち 精神50の原理は、僕ら日本人が子供の頃から知っている

日本語の「カナ」50音

のことです。

姪っ子のはじめてのあいうえお練習帳の写真

50音の1つ1つには、ちゃんと意味があるんです。

また、物の名前も この原理に沿って つけられていますから、たとえば。。。

「梅」は「ウ」と「メ」の言葉の組み合わせですよね。

冒頭で「ウ」は「物事の始まり(生)」、「メ」は「エネルギーの集約(芽)」と、説明しました。

この言葉が創られた もとのイメージは「冬の枯れた枝木の中、最初に花を咲かせ、エネルギーが溢れでてくる(芽吹く)様子」です。

こんな感じで 日本の(古来からある)言葉は、そのものを見る前に「それが どんなものであるのか(言葉の意味)」を理解できるようになっています。

あいうえお50音図とは

カナ50音は「縦5列・横10行の表(50音図)」に並べられていることが ほとんどですが、その「並べ方」にも意味があって

お馴染みの「アイウエオ」順のほかに「アイエオウ」「イエアオウ」など、全部で5通りあります。

日本語50音図表(言霊:天津太祝詞音図)の写真

この並び方は、5パターンの「精神構造」を表しています。

簡単に言えば「その人が学問、芸術、産業、道徳の中から、どれを中心において生きているのか」を表します。
(5つ目のパターンは、赤ちゃんのような「無の純心」)

じゃあ、どうやって その封印を解き、50個の音を 再び「精神50の原理」に戻すのか。。。

その封印を解く「鍵」として、霊知りが残したものが「古事記」です。

※「封印を解く」とは 先程の封印と逆の作業のことで、たとえば。。。

「チ」という ただの1音を「心の中にあったものが、現象として 外に出てくる様子」という本来の意味に戻すこと。

古事記 と 50音図

古事記の前半:神代の巻には「日本の神話」が書かれていて、たくさんの神様が登場します。

アマテラス様とかイザナミ様、イザナギ様なんかは とても有名ですね*

その古事記で描かれている、それぞれの「神様の登場の仕方や行い、それから 神様の名前自体(神名=カナ)」が
「カナ1つ1つの音が、精神の どのような動きであるのか」を示しています。

和歌山県|熊野那智大社の扇祭り(ゆっくり進む十二神)2の写真

また、50個の音を 1つ1つの精神の動きに戻しただけでは、何の役にも立ちませんが、「精神(心)の構造・仕組み」と「その操作・活用方法」も 古事記の神代の巻で すべて解説されています。

化学で例えるとわかりやすいと思います。

「あ」とか「い」などの1文字1文字は、NaやHなどの「元素記号」にあたるのですが、元素記号が何を意味するのかが わかったところで何も起こせませんよね★

どれとどれをくっつけて、どんな動き方をさせると、どんなことが起こるのかの化学式が必要になります。

その「1つ1つの元素記号(=精神の動き方)」と「化学式(=精神の操作方法)」が すべてセットで、古事記の中で解説されています☆

古事記と言霊/著者:島田 正路の写真

カナを並べただけでは、ただの50個の音。

古事記だけを読んでも、ただの神々の物語。

古事記を片手に持って 50音図を眺めて、そこで はじめて
人の精神・人の心の構造が浮かびあがるように仕掛けてある、というわけです。

補足1:100番目の神様

ここまで精神の動きが50あるとお伝えしてきましたが、その「操作方法」も50に分けて解説されています。

なので本当は、動き50・操作50で「精神100の原理」と表すのが的確です。

古事記では これを解説するにあたって。。。

神話の出だし、すべての始まりである天御中主様の登場から数えて「1〜50番目までの神様」で、「精神の動き50」が表現されています。

そのあと「51〜100番目までの神様」で、「精神の操作方法50」を表現しています。

じゃあ、締めくくりは一体どなたなのか。。。

「古事記:神代の巻(神話)」は、いくつかの章に分けられていて
「イザナギ様・イザナミ様がメインとなる章」で、最後に生まれるのが ちょうど98・99・100番目に登場する神様になるのですが

それは

アマテラス様ツクヨミ様スサノオ様

です*

締めに ふさわしすぎる三貴神。

イザナギ編のクライマックス、黄泉の国で 果物の桃(もも = 百 = 精神100の原理)が出てきた理由も見えてきますね☆

・・・普通に読んでいた時は「命がけで逃げてる時に、え? いきなり桃の実!?笑」ってなりましたもん。笑

青森八戸三社大祭の山車(最遊記の猪八戒)の写真

彼は 西遊記。

補足2:宝の地図は、散り散りに。

精神100の原理が封印されているのは「神話」と「カナ」だけでなく、
「童話」「天皇」「三種の神器」「お祭り」「神社」「海外の神話」などなど、はるか昔から伝えられてきた あらゆるものの中に「封印を解くカギ」は分散されて、残されています。

それぞれは「断片」でしかないので、単体で見ただけでは 何もわかりません。

すべてを1つに まとめ、全体を見渡して はじめて「人の精神・人の心の構造」が浮かびあがるようになっています。

そういう見方をすると、もはや日本という国そのものが「一体なんであるのか」までが わかってきます。

もちろん この国が「日本(ひのもと)」と名付けられたのにも、ちゃんとした理由(語源)があります。

言霊はあまり関係ありませんが、人々が心豊かに暮らす「伝説の地」を訪ねてきました↓
幸福度が低くなる原因|約束の地で暮らす人の思考は何が違うのか

余談:シンギュラリティくるよ

さてさて 霊知りたちは、精神文明と科学・物質文明の両立を目指すために、精神文明を封印したわけですが

じゃあ 現代の文明はどうでしょうか?

シンギュラリティと呼ばれる「AIなどの人工知能が、人間の知能を超える瞬間」は、もう目の前まできていますよね。科学のピークです。

ということは・・・

はい、今ですよ、今なんですよ!
精神文明が復活すべき時は!!笑゛

現代の人々はスサノオが象徴である「産業発展の精神(アイウエオの並び)」を使っているのですが
この精神は、産業の発展を加速させることができるのと同時に、「人の欲」を優先させます。

・ぷち補足

人の欲を中心に置けば

→ 生活水準を上げる意欲が高まる

→産業が発展する

→ だから霊知りは 精神文明(=道徳の精神)を封印し、スサノオの精神に すり替えた

そういう意味ではスサノオは、産業の精神というより「欲望の精神」の象徴

アメリカ・ニューヨークのタイムズスクエア(夜景)の写真

このままでは 科学が成熟しても、それは欲のままに使われていき
自然破壊も、人間同士の争いも終わりません。

そこで、今まさに必要とされているのが、アマテラスが象徴である「道徳の精神(アイエオウの並び)」なの・・・

ですが、しかぁ〜し!

僕だけでなく、たくさんの人が この「精神100の原理(コトタマ)の存在」について語っているので、たしかに封印は解かれていると思いますが

最も肝心な「封印されていた原理をつかって、世界を正しい方向へ導ける者 = 霊知り」が現れていません。

広島県廿日市市|厳島神社(海の鳥居と夕日)の写真

「原理の存在を知ること」と「それを自分の中に落としこんで活用すること」は、まったく別次元の話で

元素の意味や化学式がわかった、もう なんでもできる!とはならず
化学では、それに必要な機材や環境が必要になるのと同じで、コトタマや布斗麻邇(フトマニ)も それを扱える「人間の器」が必要になるんです。

はたして 現代の世に 霊知りは復活し、数千年前に立てた計画を実現させることができるだろうか。。。

参考:学問としてのコトタマ

今回の話は、メェ〜ッチャクチャ省略しております。

人の精神・心の構造についてなので、ブログ1記事で解説しきれるわけがないんですけどね(笑)

古事記の解読・精神の研究は、今も進行途中で、現時点までで明かされていることは
「古事記と言霊/著者:島田 正路」という本で、細かく解説されていますので、興味があれば ぜひ読んでみてください(^^)

・・・ただ、それはそれは難解ぃ〜な話が いきなり始まるので、
同著者の「コトタマ学入門」という本で予備知識をつけておくとよいかもしれません*
(文体的にも、こちらの方が読みやすいと思います)

コトタマ学入門/著者:島田 正路の写真

精神100の原理や 古事記の本当の読み方をはじめとして、この2冊には

・なぜ神社があり、なぜ あの造りなのか

・なぜ世界の各神話が似ているのか

・神道のマニ、キリスト教のマナ、ヒンズー教のマヌの3つが示すこととは

・三種の神器(日本では草薙の剣・八坂の曲玉・八咫鏡、海外ではアロンの杖・黄金のマナ壺・モーゼの十戒石)の使いかた

・昔ばなし 桃太郎、童謡 カゴメカゴメの解きかた

・そもそもカナを創った霊知りは どこからきたのか
(宇宙とか未来、異次元といったような オカルト的な話ではありません、地域のことです(笑))

などなど。。。

数十年 未来の歴史の教科書に乗るであろう情報が、これでもかってくらい詰まっております☆

・ぷちぷち補足

「シンギュラリティ」の言葉の使い方はYouTuberコウジさんを参考にしました*

コウジさんはコトタマ学関連の動画を たくさんアップしてらっしゃるので、興味のある方は ぜひ覗いてみてください(^^)

チャンネルはこちら↓
コウジ【KOUJI】

・ぷち余談

この記事を書いた だいぶ後のことなんですが、ビックリしたことがあるので追記します〜

耳と口の王、つまり「音( ≒ 言葉)の王」と書く漢字があることに気づきました。

「 聖 」

です。

で、この読み方が まさかの「ヒジリ」だったんですよね。

いや〜 マジでスゴイっすね、昔の人!笑

今回紹介した「言霊」とは少し違う、言葉の使い方シリーズ↓

いつも損ばかりする人の特徴|利益を生む「感情と言葉の使い方」

愚痴や悪口、弱音は自分の価値を下げる|ネガティブ思考の人が意識すべきこと

言霊の話|利用すべき「嘘の影響力」と使い方を紹介します

まとめ

古事記の神代の巻は、ある法則に基づいて解いていくと「人の精神・心の構造の完璧な解説書」になる。

古事記によると、人の精神は「50個の動き方」と、その組み合わせで構成されているとされる。

精神の「操作方法」も50に分けて解説されている。

「カナ50音」は、その解説を補うツールとして創られた。
(「あ」とか「い」などの1文字1文字は、現代化学で例えるならNaやHなどの「元素記号」にあたる)

だから カナの1文字1文字にも、それぞれちゃんと意味がある。

古来からある日本の言葉、物の名前も この原理に基づいてつけられているので、

たとえば「いえ(家)」という言葉を聞けば、「イ」と「エ」のそれぞれの意味を考えていけば、家そのものを見ずとも それが一体どんな物、どんな意味の言葉であるのかが わかるようになっている。

また、カナ50音図には並べ方に意味がある。

その並べ方は5通りあって、人の精神構造のパターンを示している。
(簡単に言えば「その人が学問、芸術、産業、道徳の中から、どれを中心において生きているのか」を表す)

じゃあそもそも、なぜそんな回りくどいやり方で解説が残されたのか。

それは科学や物質文明の発展を加速させるためである。

そのために1度完成した精神文明(精神100の原理)を封印する必要があった。

いつの日か物質文明が成熟したときに、精神100の原理が復活するよう
「国内・海外の神話」「カナ」「童話」「天皇」「三種の神器」「お祭り」「神社」など、あらゆるものの中に「封印を解くカギ」は隠され、残されている。

それぞれは「断片」でしかないので、単体で見ただけでは 何もわからない。

すべてを1つに まとめ、全体を見渡して はじめて「人の精神・人の心の構造」が浮かびあがるようになっている。

さて、では 一体いつになったら物質文明が成熟するのか・・・

それはシンギュラリティが起こる「今」が、まさに そのタイミングです。

成熟した科学を、このまま「荒ぶる神 スサノオ(の心)」として使うのか、
それとも精神100の原理を復活させて「最高神 アマテラス(の心)」として、宇宙全体のために使うことができるのか。

結果がわかるのは そう遠くない未来。。*

・・・という、僕のロマン話。

冒頭にも書きましたが、これは「おとぎ話」ですので エンターテイメントとして、少しでも お楽しみいただけたのなら嬉しいかぎりです☆
最後までお読みくださり ありがとうございました(^^)

僕が日本に興味を持ったキッカケはこちら↓
カナダ人が思う日本の魅力|この国の何が「特別」なのか

今日が皆さんにとって よき日となりますように*