王道 節約術
「なるべくお金をかけない」とか「同じ商品でも なるべく価格の安いお店で買うようにする」といったことは、節約の基本中の基本だと思いますが
実はコレが、逆に貧乏になる要因になってしまったりもするんですよね・・・
てことで、今回は!
「お金をかけないこと」が貧しさを招いてしまう、間違った節約術について解説してみたいと思います★
これは、お金と命の大切な お話。
「安売り探し」の、コスト
現在 僕は、新たに自営で農業をはじめる準備をしています。
農業をはじめるには色々と機材が必要になるのですが、その機材(軽トラック)探しをしているときに気づいたことがあります。
それは
「安くて良いものを探すこと」にも、コストがかかっている
ということ。
たとえば気になる軽トラックが50万円で売られていたとしても、
同クオリティの軽トラックで1万円でも安いものがあれば、もちろん安い方を購入したいですよね☆
そのために再びネット検索、店舗に電話、現物視察などを行っていき
1日目には49万円の軽トラを発見し、最終的に4日目に発見することができた48万円の軽トラを購入したとします。
最初に見つけた50万円のものより2万円も安いので、探したかいがあります・・・が、
しかぁ〜し!
ここで見落としてはならないのが、隠れコストを含めると
この48万円の軽トラを購入するためには、実質「51万2000円以上のコストが かかっている」ってことです。
お金 と あなたの時間
車屋さんには48万円しか支払っていないのに、なぜ51万2000円以上のコストが かかっているのか。。。
それは僕が「僕自身の時間にも、金銭的価値を与えているから」です。
(この話の場合は軽トラ探しの労力)
だって 軽トラ探しをした4日間に、もしも時給1000円でアルバイトをしていたのなら
1日8000円 ✕ 4日で、3万2000円が手に入ったわけです。
これはね、軽トラ探しをしていたせいで、3万2000円を失ったと言い換えることもできるんですよね。
だから、車屋さんに渡した現金48万円 + 自分の人件費3万2000円の合計51万2000円以上が、
その軽トラを手に入れるためにかかった実質コストとなります。
・ぷち補足
わかりやすくするために時給1000円で設定しましたが
人生における貴重な時間、いや、あなたの大切な命そのもので考えるなら1時間1000円なんて安すぎるはずです★
あなたが自分の命1時間に対して、どれくらいの価値を与えるかで、このコストは無限に大きくなっていきます。
だから、軽トラの実質コストは51万2000円「以上」と表現しておきました。
損得の境界を計算してみよう*
もう1つ身近な例をあげてみましょう。
近所に2つのスーパーマーケットA店とB店があり、
A店よりも10分離れたところにある、B店の方が全商品の値段が平均的に10円安いとします。
チリも積もれば〜 なので、ぜひともB店に通いたいところですね☆
では、さきほどの自分自身の人件費の考え方も取り入れながら
安売りのB店で、どれくらい商品を購入すれば得することができるのか、計算してみましょう*
まずはB店まで行くためのコストを求めます。
自分が月給30万円のサラリーマンだと設定すると
時給が1630円、10分の金銭的価値は約270円となります。
B店で買い物をするには、往復20分を余計にかける必要があるので
片道10分 270円 ✕ 2 で、「540円 + 交通費(ガソリン代等)」が、B店で買い物をするためのコストになります。
さて じゃあ、損得の境界は どうなるのかと言えば。。。
B店は1商品10円安いわけなので、10円 ✕ 54品 = 540円となり
ここで ようやくA店で買い物をするのと同価値になります。
(いいですか?同価値になるだけでまだ得はしていませんからね?しかもガソリン代入れてません(笑))
なので、A店で買い物するよりも100円以上得をするためには
1回の買い物につき、64品以上購入すれば よいことがわかりました☆
ん〜・・・どうでしょう?
「毎回」64品以上も購入するのは、なかなか大変そうですよね。
なんなら、54品以下だと赤字になってしまいます。苦笑
いやいや、どうせ行くなら いろいろ買いあさって、絶対得してやるぞー!
そう意気込んでいっても、本当は必要なかったものまで買ってしまったら、結局ムダ遣いをして損することになります★
そういったことを考えながら、僕が個人的にだした結論は
各店舗の価格設定は あまり気にせず
桁外れな高級店でなければ、1番近いお店で買い物をすればいい
ここに落ち着きました(^^)
こんなコツも活用しています↓
「やるのは1つ!低給料でもお金が貯まる、お金の「使い方」」
日曜大工は お得?
DIYについても同じで、自分の人件費を計算すれば本当のコストが見えてくるので
それを、DIYするかしないかの判断基準の1つにすることができます。
ちなみにDIYの真のコストの求め方は
「 資材費 + 自分の労賃(1時間の価値 ✕ かかった時間) + かかった日数分の生活費(健康保険料とかもね)」
です〜
補足1:天秤にかけるもの
実は、この解説では「自分の楽しみ」を除外して、数字だけの計算をしていました。
たとえば 僕の場合は仕事が大好きなので
「遠出してショッピングを楽しむこと」よりも、「楽しく働くこと」の方が優先順位が高いんですよね。
この隠れコストの考えは、様々な場面で活用することができるのですが、
これを考える際には「自分の楽しみ」や「仕事」、「人生の貴重な時間(命)」「お金」など、そういった自分にとって大切なもの達を天秤にかけてみると いいのかもしれません*
「間違った節約術」とタイトルに記載しましたが、本当は正解なんてないので、その答えも人の数だけございます。
働くよりも、ドライブやショッピングで楽しい時間をすごしたい☆
そう感じる場合は、もちろん そのワクワクする気持ちを優先してあげた方が、毎日が充実していくと思いますよ(^^)
補足2:時間は、買うことができる
やらなければならないことが多くなって忙しくなってきた時、
そのやるべきことを ちゃんと完了させるが(成果を出すが)、自分は作業をせずに 自由な時間を得る方法があります。
その方法とは「人を雇うこと」です。
たとえば5つの作業をこなさなければならず、1作業につき1日かかるとします。
通常なら全部で5日かかるのですが、日当8000円で2作業をだれかに任せたとしたら
すべての作業を完了させるのに、自分が かける時間は3日だけになります。
つまり
8000円 ✕ 2作業 の1万6000円で、2日分の「時間を購入した」と言い換えることができます。
この記事の内容は ちょっとした経営のお話を、私生活に当てはめて考えたものでしたとさ〜
くわしく解説した記事もありますので、興味がありましたら(^^)↓
「自営業者が見落とす4大隠れコスト|例:古民家リノベーションのDIY費用」
まとめ
「なるべくお金をかけない」とか「同じ商品でも、なるべく価格の安いお店で買うようにする」といったことは節約の基本。
けれど「安くて良いものを買いに行くこと」にも、コストが かかっている。
そのコストとは「自分の時間」である。
あなたが、あなたの命1時間(自由時間)に対して、どれくらいの価値を与えるのかによって、そのコストの大小が決まる。
たとえば 自分の1時間には1万円の価値がある、そう思うのであれば10分の価値は1666円になる。
じゃあ20分遠出して、安売り店で買い物をするのなら
その遠出のコストは 10分1666円 ✕ 2 で、3332円になる。
安売り店の買い物で得をするには「買い物をするたびに、毎回」他店よりも3332円以上安く商品を購入しなければ、元を取ることができない。
(それ以下の場合は赤字になる)
DIYについても、同じようなことが言える。
だから
ただ単純に、安上がりだ!とか、お金をかけたくない!という理由だけで、何かを選択するのであれば
その選択自体にかかるコスト(時間等)が どれくらいなのかを、1度計算してみるのもありだと 僕は思う。
もちろん金銭的なことだけでなく、やりがいや楽しさ等も関係してくるので
そういったことを天秤にかけて考慮する必要はある。
本人にとって最良の選択は「ワクワクする気持ちを優先すること」かな(^^)
余談だが、人を雇うなどをすれば「自由時間を買う」こともできる。
はい、以上〜
農業をはじめたので、軽トラック探し(安くて良いもの探し)をしている際に気づいたことについて、でした!
最後までお読みくださり ありがとうございました*
この記事が すこしでもお役に立ちましたら 嬉しいです☆