土作りから始める家庭菜園|初心者にオススメの良本

家庭菜園・ガーデニングの始め方、超基本編〜!

初級の基礎知識

僕は、ほとんど未経験の状態から農業をはじめたのですが、
作物づくりの基本中の基本である、土作りについて最近は勉強しています。

僕の専門はブドウなので、もちろんブドウ栽培に関する勉強はしていたんですけどね、

剪定方法や糖度の上げ方など、栽培技術が どうのこうの言う前に
ブドウに限らず、そもそも「植物が健康に育つために、大前提として必要なものがある」ということに、気づいたんです。

その大前提こそが「良質な土」なんですよね。当たり前なんですけども。笑

てことで、今回は!

土や肥料の作り方について、植物栽培初心者の僕にも超絶わかりやすかった本の読書感想を書いてみま〜す

基本からわかる 土と肥料の作り方・使い方/著者:後藤 逸男の写真
イラスト 基本からわかる 土と肥料の作り方・使い方/著者:後藤 逸男

説明文では わかりやすい言葉が使われ、ポップなイラストも多いので、とても読みやすかったです(^^)

本の中身

まず、本の内容を簡単に紹介しますと〜

☆陸上の土は どのようにしてできたの?土って、いったい何?

☆各種 土、砂の特徴

☆土の中の微生物の働き

☆土と植物の関係、植物が成長する仕組み

☆どうして土の状態を整える必要があるの?

☆酸度や養分など、土の状態を調べる方法

☆土や植物に与える、養分ごとの それぞれの効果

☆有機質肥料と化学肥料の違いや特徴

☆肥料のタイプごとの上手な使い方、選び方

☆土壌改良の手順、土作りの基本

☆鉢やプランター栽培の基本

☆養分偏りの解消や、病害虫除去のための土の再生方法

こんな感じかな〜

ヴィクトリアの州議事堂の写真

・ぷち余談

実家にいたころ、鉢植えで お花を育てたり家庭菜園をしていたのですが
当時は、ホームセンターにある肥料の中から、なんとなくで選んだものを使用していました。

(たとえば 野菜を育てる時は、野菜のイラストが書かれていて「おいしい野菜が育ちます」と書かれたものとか〜)

で、土と肥料の役割や植物の性質を、この本を読んで知れば知るほどに
適当に選んできた肥料では、なぜうまく育たないことがあったのかが、非常ぉ〜に!よくわかりました(苦笑)

実は、土が必要ない!

まず本の序盤では「土とは何か」が説明されていて、いきなり驚いたのは

植物の生育に必要なのは「水・空気・温度・養分」であって、
これらが揃っていれば 土がなくても元気に育つ

ということでした。衝撃事実。笑

え、じゃあ何のための土作り?って感じかもしれませんが。。。

「水・空気・温度・養分」といった必須要素を留めつつ、
植物たちに効率的に供給できるという「土の持つ、素晴らしすぎる能力を発揮させるため」なんです*

いやぁ、自然のサイクルって 奥が深いなぁ。。☆

2つで1つ・土と植物

土の話と並行して、植物の性質や土との関係性についての説明もされています。

愛媛県・真穴みかんの畑2の写真

本のタイトルは「土と肥料の作り方・使い方」なのですが、その大部分が植物に関する内容になっています。

個人的には、タイトルに「植物のための」という言葉を追加してもいいんじゃないかと思うほど、
植物が元気に育つ土を作ることに内容が特化しています*

植物が どういうものであるかを理解するからこそ、
土の役割がわかり、何をしてあげればいいのかも わかってくるってことですね(^^)

化学肥料は天然素材?

土と植物の関係が わかってきたところで、肥料の話も加わります。

これも、ただ肥料単体の説明をするわけではなく
土壌や植物の性質に絡めながら適切な肥料の選び方、施肥方法について丁寧に解説されています。

基本からわかる 土と肥料の作り方・使い方/著者:後藤 逸男のイラスト

肥料の話の中で、個人的に興味深かったのは

化学肥料・化成肥料の原料は自然由来である

ということでした。

自然界に存在する鉱石や空気などを、化学的に加工したものを化学肥料と呼ぶそうです。

人工物を使うことには変わりないんですけども、
化学肥料が 単に、人工的に姿形を変えた「天然物」だと思うと、その見方も すこし変わってくるような気がしますね〜

同じ著者の堆肥に関する本もオススメです↓
有機質肥料で土作り|堆肥の作り方や使い方が超わかりやすい本

ベランダで楽しむガーデニング*

鉢やプランターなどコンテナ栽培についても、1章分 使って解説されています。

鉢の素材ごとの特徴やサイズの選び方といった、基本的なことはもちろん、
中には「水やり こまめ派」と「水やりルーズ派」の2タイプに分けた土の構成例のような、マニアック情報(笑)まで紹介してありました。

ブーケとFairmont empressの写真

限られた小さな空間だからこそ、その中で植物が元気に生育できるような工夫があり、それが またおもしろいです(^^)

植物に ステキな花を咲かせてもらったり、立派な果実をつけてもらったり
自然の恵みを、ベランダや室内で気軽に楽しめるのはいいですね☆

余談:正直な話。

本の内容とは、あまり関係ないかもしれませんが。。。

正直に言えば、植物は それ専門の栽培方法が書かれた本などを読めば、それなりに育てることはできると僕は思います。

たとえば僕の場合はブドウ畑をつくり始めたので、ブドウ栽培に特化した本を購入して

「苗の植え付け前には、堆肥を土に混ぜておきましょう」
「こんな症状が出た時には、窒素を多く含んだ肥料をあげましょう」

こういったマニュアル通りの対応をしてあげれば、
土のメカニズムなんて知らなくても、ブドウを作ることはできるんです。

でもメカニズムを知っておけば、発症→対応という後手の流れではなく、
発症させないための先手を打つことができるようになるので、当然 花や果実の質を上げることができます☆

山梨でブドウ季節労働アルバイト(シャインマスカット畑(袋なし))の写真

それから、僕にとって何よりの収穫となったのは

植物(ブドウ)だけでなく、土の魅力を知ることができたので、栽培の楽しみが また1つ増えたこと

です(^^)

・・・いや、むしろ栽培とは関係なく、「土をつくること」これ単体で、
1つのカテゴリーとか趣味として捉えていいくらいかも〜

まだ ほんの表面的な部分しか学んでいないからこそ、奥深さを感じました*

まとめ

僕はブドウ畑作りをはじめたので、ブドウの栽培技術について勉強している。

けれど、勉強を進めている内にブドウ自体の栽培技術よりも、まず先に良質な土を作る方法を知っておくべきだと思った。

理由は。。。

植物の生育に必須要素である「水・空気・温度・養分」を留めつつ、
植物たちに効率的に供給できるという「土の持つ、素晴らしすぎる能力を発揮させるため」

です〜

ただ、良質な土作りについて学ぶにしても、植物自体の性質も一緒に考えていく必要はある。
(そもそも土作りをする目的が、元気な植物を育てるためなので)

土と植物、両方の性質が わかってきたら
その場にある土と水、太陽光だけでは補えない養分を、肥料をつかって補っていくことを考えていく。

当たり前かもしれないけれど、養分が どのようなバランスで土中に含まれているかで、植物の生育具合は異なり、
しっかりと管理できていれば元気に育つし、放っておけば枯れてしまうこともある。

だから

「土と植物の性質・関係性」「養分ごとの効果・役割」「肥料のタイプごとの特徴」など、偏りなく それぞれについて知っておけば
植物が きれいな花を咲かせたり、おいしい果実をつける手助けをしやすくなる*

個人的には「自分が育てたい作物の栽培方法だけに特化した本」を参考にするだけでも、ちゃんと育てることはできると思うが、
土や植物全般、肥料の特徴や役割も知っておくほうが、病気などを発症させないための先手を打ちやすくなるし、何よりも植物を栽培することの楽しさもアップすると思っています☆

こんなところかな〜

はい、以上!
土作りに関する本を読んでみたら、「土をつくること」これ単体でも1つのカテゴリーとか趣味として捉えてもいい、そう思えるほどに奥が深くておもしろかったので、その読書感想文を書いてみました〜

「イラスト 基本からわかる 土と肥料の作り方・使い方/著者:後藤 逸男」が、本当にわかりやすかったのでオススメです☆

本屋さんで見かけたら、ぜひページをめくってみてね〜

通販にも出ています↓

最後までお読みくださり ありがとうございました(^^)
この記事が すこしでもお役に立ちましたら 嬉しいです*