移住して田舎暮らし|認定新規就農者になるメリットについて

審査に合格しました

僕は2024年7月に(農業の)開業届を出して自営農をはじめたのですが、同時に認定新規就農者にもなることができました。

(でもたぶん、一般的に思い浮かべられる農家とは かなり違いますし、自称無職は相変わらずです)

てことで、今回は!

認定新規就農者になった感想を述べてみたいと思います〜

トピックは。。。

☆資格のメリットについて

☆資格の必要性について

☆資格を取得すべき人とは

☆僕の状況

☆資格取得までの流れ

こんな感じ〜

認定新規就農者とは

(山梨県山梨市において)認定新規就農者になると どうなるのか、そのメリットについてお話する前に、そもそも認定新規就農者とは何なのかを説明しておきます。

超簡単に言えば「1人前の農家になる見込みがあると、市町村に認められた新規就農者」です。
(似た名前で「認定農業者」というものがありますが、それとは別です)

認定新規就農者審査の合格通知の写真

農業というのは簡単に はじめることができる割に、それを生業にすることが難しい仕事なのでリタイアする人が多いんですよね。

そうして多くの人がリタイアしていく中で「この人なら きっと立派な農家になれますよ〜と、市町村が認めた就農者」なわけです。

すると、いろんな面で信用を得られるようになります

2つのメリット

ではまず1つ目のメリットですが。。。
将来の見込みがあるのなら〜ということで、国や金融機関等が実施する支援制度に申請できるようになること☆

受けられる支援については「1125万円新規就農補助金の話|農業アルバイトをオススメしない理由」で いくつか紹介したので、興味があれば読んでみてください(^^)

樹になっているぶどう(巨峰・下から)の写真

2つ目のメリットは、人によっては うまく活用できるかもしれないな〜という程度のメリットになりますが。。。
これまた信用の話で「制度とは関係ないところで」人から信用してもらいやすくなることです*

農業とは人間関係が かなり濃い仕事だと僕は思っていまして、たとえば農地を新たに借りる時なんかも、人づてで紹介されることがよくあります。

(役場等から紹介してもらう方法もありますが、そういうところに挙がってくる情報は「訳アリで売れ残った畑」である可能性が高い)

がびーんの写真

そこで研修もしっかり受けて、認定新規就農者にもなっているという実績をうまく伝えることができれば、地主側も安心して畑を任せられるので優先して貸してもらえる・・・「かもしれない」という話です。

正直このへんの話は、実績よりも「まわりの人達と どれだけ仲良くなっているか」の方が重要だったりもするので、メリットとは言いにくいかもしれませんね〜

現状思いつくのは2点だけですが、今後営農していく中で、ほかに氣付いたことがあれば追記していきます。

資格は必要か否か

さて、認定資金就農者の資格を取るか取らないか、それに関する僕の感想としては、

認定新規就農者になって損することは あまりないが、大規模経営を考えていないのであればムリに資格を取る必要もない

という感じです。

将来的に どんな経営をしたいのかにもよりますが、たとえば山梨県でモモやブドウを露地栽培して1人農家として やっていくだけであれば、それほど大きな資金(高額投資)は必要にならないからです。

くわしくはコチラ↓
農業研修を受ける必要がない4つの理由|田舎暮らしの始めかた

ぶどうパック出荷の様子(軽トラック荷台)の写真

また就農活動開始と同時に果樹の苗木を植えても、まともな作物を収穫できるまでに5年はかかるのですが、
山梨のように有名産地で活動しているのであれば、すでに収穫可能になっている成園を引き継がないかという話がやってくることもあります。

(もちろん「ご近所付き合いあってこその話」です)

だから、最低限の機械や資材を揃えるだけの資金と、1〜2年分の生活費くらいの貯金を用意しておけば、1人農家として自立することは資金的には それほど難しいものではありません。

(あくまで「補助金をチャッカリもらっている僕」の感想ではありますが)

ぶどう藤稔の大きさ比較(100円玉)の写真

そういうわけで、、、

各種補助金制度はとても魅力的ではありますが、「認定新規就農者向けの制度を使わなくても就農することはできる」という意味で、資格を持っていなくてもいいと僕は思うんです。

認定新規就農者になることで、事業内容に縛りができる可能性もありますし★
(通常の農業経営であれば問題なし)

ちなみに認定新規就農者になっても各種制度に申請できるようになるだけであって、必ず支援を受けられるわけではありません。

認定新規就農者になるべき人

では、この資格取得をどんな人にオススメしたいのかと言えば

「高額な投資が必要になる大規模経営を目標にしている人」

こんな人には超絶オススメいたします☆

魅力は先述の通り「経営開始資金」と「経営発展支援事業」、これらの補助金制度に申請できるようになることが挙げられるのですが、

さらに「青年等就農資金」という上限3700万円までなら、なんと無利子で・・・

無!利!子

で!

融資を受けられるようになるからです。

通常であれば。。。
たとえば金利2%で1000万円の融資を受けて、それを10年で返済するプランを組むとするじゃないですか。

するとですね、利息分だけで合計100万円以上も支払いが必要になってしまうんですよね★

それがこの青年等就農資金を活用できれば、1000万円借りたら、ただ その1000万円を返済するだけで済むわけです☆

・・・この制度、ヤバすぎない?笑

農業機械や設備は高額なものが多いので、大規模経営を考えている場合上限の3700万円では足りないかもしれませんが、
それでも3700万円分は無利子で借りられるわけですし、その分の利息負担減は相当なメリットになるはずです。

大きなシャインマスカット(計量)の写真

・ぷち補足

いくら無利子でお金を借りられるとは言え、借りたお金は期間内に返済しなければなりません。

故に(当たり前だけど)お金を投資して、借りた金額「以上」の利益を生み出す計画をキチッと立てられる人でなければ、この制度の活用は控えた方がいいと僕は思います。

融資( = 借金)というものは、ビジネススキルや世の中の動きを読むセンスを持った人こそが活用すべきものだからです。

僕の状況

僕自身の状況も簡単に説明しておきます。

まず認定新規就農者が設備投資に活用できる補助金・経営発展支援事業の審査には落ちてしまいました。
(2024年度は山梨県で合格した人はいなかった)

僕はこの制度を使って、スピードスプレーヤー(農薬散布の機械)と乗用モア(草刈り機)を購入するつもりでいて、
もしも審査が通っていれば総額約400万円のところ、自己負担100万円ほどで購入できたのですが、補助金の話はなくなり、自己資金での購入も見送ることにしました。

ペッパ(飼いブタ)の顔(上見てます)の写真

もう1つ、僕が申請していたのは経営開始資金という年間150万円 ✕ 3年間の合計450万円の補助金で、こちらの審査には無事受かることができました☆

苗木を植えてから、それなりのものを収穫できるまで年数(ブドウなら5年)がかかるので、ゼロから始める新規就農者には とてもありがたい補助金です。

資格の取得方法

最後に、僕が山梨県山梨市でブドウを栽培する認定新規就農者になるまでの、2年間の流れも紹介しておきますね〜

1:熟練農家のもとで2年間の農業研修を受ける

2:役場の職員とともに就農1〜5年目までの営農計画を立てる

→5年後に農業所得が250万円となるような計画を立てる

3:研修修了後、役場の職員と面接

4:合格通知

といった感じでした*

資格取得までの流れは就農する地域によって多少異なるかもしれませんので、興味のある方は市役所等にお問い合わせくださいませ〜

まとめ

認定新規就農者になれれば、国や金融機関等が実施する支援制度に申請できるようになる。

かなり手厚い支援なので、特に大規模経営を目指している人には資格の取得をオススメしたい。

ただし各種制度に申請できるようになるだけで、審査が通らなければ利用できない。

たとえば2024年度の山梨県では、経営発展支援事業の審査は全員不合格となった。

認定新規就農者になって損をすることはありませんが、ムリになる必要もないとも思いますので、ご自身の性格や将来の計画に合っているのか、このへんをよく検討してみてくださいませ*

それでは皆さん、一緒に日本の農業を盛り上げていきましょー☆

はい、以上〜
僕が思う認定新規就農車になることのメリットについて、でした!

最後までお読みくださり ありがとうございました(^^)
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