有機質肥料で土作り|堆肥の作り方や使い方が超わかりやすい本

家庭菜園・ガーデニング初心者にオススメな本をご紹介いたします☆

堆肥で育てる「土」

僕は農業をはじめたので「どうすれば植物が元気に育ってくれるのか」を、日々勉強しています。

植物が育つためには栄養が必要になるってのは、基本的な話なんですけどね
でも、どうやら「各養分を適量含んだ肥料を、いいタイミングであげる」それだけでは、いい作物は育たないみたいなんですよね。。。

てことで、今回は!

堆肥が持つ大切な役割や使い方、作り方が よくわかる本の読書感想を書いてみま〜す

イラスト 基本からわかる 堆肥の作り方・使い方/著者:後藤 逸男の写真
イラスト 基本からわかる 堆肥の作り方・使い方/著者:後藤 逸男

本の中身

まず本の内容ですが。。。

☆そもそも堆肥とは いったい何なの?

☆堆肥の3大効果

☆堆肥と微生物の関係

☆土の中の微生物の働き

☆落ち葉や動物のフンなどの有機物を堆肥にする理由(そのまま埋められない理由)

☆堆肥の種類と、それぞれの特徴・効果

☆堆肥と肥料の関係(使い分け)

☆堆肥の作り方

☆土作りの流れ

☆環境ごとの堆肥の使い方(畑、花壇、プランター、作物の性質、土の性質などなど)

☆緑肥とは何か?その効果と注意点

こんな感じかな〜

有機質肥料の効果

僕がこの本を読んでみて印象に残ったことは

堆肥は土や微生物との関係が とても強く、土耕栽培には欠かせない肥料である

ということでした。

堆肥ではなく、化成肥料を使用しても はじめのうちは植物は育ちますが、
化成肥料は「植物への養分供給」に特化している代わりに、「機能が それ(養分供給)に限られている」という弱点があり、土壌を改善する効果がありません。

ですので、化成肥料だけをあたえ続けていると 徐々に土が痩せて硬くなっていき、植物が育ちにくい環境になっていきます。

Zabriskie Pointの写真

じゃあ、有機質肥料である堆肥を使用すると どうなるのかと言えば。。。

堆肥(有機物)が土の中にいる微生物のエサになり、
微生物たちが、土壌を「植物の育ちやすい環境(ふかふかな土)」へと改善していく手助けをしてくれます。

土と堆肥の関係

堆肥の役割について、もう少しだけ説明いたします〜

まず堆肥を施すことの 大きな目的は

有機物を効果的に土に還元すること

です。

たとえば 人の手が入らない、森の中では落ち葉や枯れ木、動物のフンなどの有機物が
自然のサイクルで地上と地下を循環しているので、微生物が活動するための養分が豊富にあり、よい土壌環境が保たれています*

ビクトリア・ダグラス山道中の写真

一方で。。。

人がつくる畑では そのサイクルが起こっておらず、
そこで育った植物(作物)も収穫してしまいますので、その土地から 作物ごと養分を持ち出すことになります。

そこで、落ち葉や動物のフンなどを原料とした堆肥(有機物)を土に混ぜ込むことで、
微生物が元気になるサイクルを、畑でも再現してあげる〜 というわけでございます(^^)

堆肥の使い方・デメリット

上記で説明したこと以外にも、堆肥の役割や たくさんのメリットについて
本では解説されているのですが、キリがないので ここまでにしておきます〜

ただ、メリットが大きいので多用したくなるところなんですけども、
肥料と同じく、堆肥も使い方を間違えると、逆に植物を弱らせてしまうことになるので注意が必要です。

グランドキャニオンと枯れ木の写真

たとえば。。。

堆肥は、有機質のままの状態では植物が養分を吸収することができず、
土に施したあとに微生物が分解して、そこで はじめて植物に養分(無機栄養素)を供給できたり、土壌改善がはじまります。

その有機質の分解にかかる時間は、堆肥の種類(落ち葉・樹皮・牛豚鶏フンなど)によって異なりますし、もちろんそれらに含まれる養分も異なります。

堆肥の種類のイラスト

堆肥の中には、逆に土中の養分を消費するものもあるんです。

ですので、どれか1種類を与えておけばいいわけではなく、
それぞれの堆肥が持つ長所と短所をうまく組み合わせながら、その土壌に合った施肥を行う必要があります。

また堆肥の分解に時間がかかるということは「時期をピンポイントで狙って、養分を与えることができない」ということでもあります。

そういった部分は「養分供給に特化した化成肥料」で補ってみるなど、
各種堆肥・化成肥料それぞれの特徴をよく理解し、効果的な施肥方法を考えていく必要があります。

気軽に堆肥作り☆

本の第2章は堆肥の作り方、3章は使い方の解説になっています。

落ち葉や生ゴミなどの、有機物を堆肥化させる目的(そのままの状態で畑に埋められない理由)といった基本的なことから、堆肥にする材料の炭素窒素比に関する専門的なことまで、わかりやすい言葉で丁寧に説明してくださっています(^^)

またダンボールやビニール袋、コンポストを使った一般家庭での作り方や、できあがった堆肥の保存方法の説明もあるので、初心者でも気軽に堆肥作りや土作りを楽しめる内容になっています*

バランスが大切*

僕は農業をはじめたばかりなので、植物(ブドウ)自体の栽培技術を学ぶべきなのは もちろんなんですけども。。。

山梨ぶどうの季節労働アルバイト(シャインマスカットの収穫)の写真

土耕栽培をするのであれば 栽培技術の習得以前に「植物の生育には必須となる土を、良質な状態に保てるようにすること」が大切だと思うようになりました。

今回紹介している堆肥の本と、同じ著者の「イラスト 基本からわかる 土と肥料の作り方・使い方/著者:後藤 逸男」も読んだのですが
土自体の性質とか、土と微生物・植物の関係や自然のメカニズムなどを知れば知るほど、その重要さがよくわかってきました。

土の中の微生物のイラスト

化成肥料で 植物が必要とする養分をあたえるだけでは、植物は元気に育たないんですよね。

土、植物、落ち葉や動物のフン、微生物、天候。。。

いろんな要素が うまく組み合わさることで、土も植物もイキイキしてくるみたいです(^^)

特に 土の中に広がる微生物や小動物の世界、これが とても奥が深くて、メチャクチャおもしろいな〜と 僕は感じています☆

土に関する本の読書感想も書いてみました↓
土作りから始める家庭菜園|初心者にオススメの良本

まとめ

森などの自然の中では、微生物が活動するための養分サイクル(有機物の循環)が起こっているので、よい土壌環境が保たれている。

その一方、化成肥料には土壌を改善する効果がないため、
化成肥料だけで畑を管理していると、徐々に土が痩せて硬くなっていき、植物が育ちにくい環境になっていく。

だから、落ち葉や動物のフンなどを原料とした堆肥(有機物)を土に混ぜ込むことで、
微生物が元気になるサイクルを畑でも再現してあげると、植物も元気に育ちやすい*

ダンボールやビニール袋を使えば、落ち葉や生ゴミなどの身近なもので、気軽に堆肥を作ることができる。

また堆肥のメリットが大きいので多用したくなるが、
肥料と同じく、堆肥も使い方を間違えると、逆に植物を弱らせてしまうことになるので注意が必要。

堆肥・化成肥料それぞれの特徴をよく理解し、効果的な施肥方法を考えていくとよい。

こんなところかな〜

この記事は「イラスト 基本からわかる 堆肥の作り方・使い方/著者:後藤 逸男」の、ほんの一部を切り抜いて紹介してみただけですので、堆肥のおもしろい話は まだまだございます(^^)

興味があれば、ぜひ本屋さんでページをめくってみてくださいませ*

ネット通販にも出ています↓

はい、以上〜
農業をはじめたので肥料に関する本を読んでみたら、めちゃくちゃ面白かったですよ日記、でした!

最後までお読みくださり ありがとうございました。
この記事が すこしでもお役に立ちましたら 嬉しいです☆