山小屋で働いてみよう!
山小屋でアルバイト生活をするために僕が用意した持ち物と、お風呂や洗濯など水事情について紹介してみます(^^)
僕が働いてきたのは長野県と岐阜県に またがる、御嶽山の山頂手前の小屋・ニノ池山荘です〜
小屋の標高は2905m☆
仕事の探し方
僕は友達に紹介していただいた「inkknot」という山小屋情報専門サイトを利用しました。
詳しいことはサイトを見てもらえればわかると思いますが、
日本各地の山小屋の求人情報が地域別、条件別で掲載されていて好みの職場を探しやすくなっています*
もちろんこのサイトに すべての小屋の情報が掲載されているわけではないのですが、情報量が多い上に見やすいので
まずはinkknotで いくつかの求人案内を見比べて、なんとなくイメージを掴んでみてはいかがでしょうか(^^)
公式サイトはコチラです↓
https://www.inkknot.com
ここに載っていない山小屋の求人情報に関しては、
その小屋自体のホームページや電話などで直接問い合わせして確認してみてください。
大切な補足:応募の前に!
山小屋スタッフは ちょっと特殊な仕事なので、簡単に辞められるアルバイトではありません。
(代わりのスタッフをすぐに確保できるわけではないから)
だから一応、リアルな意見も述べておこうと思うのですが。。。
環境が合わない場合、かなりシンドいだろうなぁとは思います。
山を登ってきてしまうと、まわりには本当に何もありませんし、悪天候が続けば1週間でも2週間でも
他のスタッフ達と、ひたすら小屋の中で すごすことになり、逃げ場?になるようなところを見つけるのが難しいからです。
ネットどころか視界もない、本当に無の空間です〜
仕事が終われば飲みにいったり、家に帰って プライベートな空間で疲れを癒やしたりとか、
休日には気晴らしでショッピングを楽しめるような一般的な仕事とは ちがいます。
また支配人とアルバイト1人だけなど、最低限の人数でまわしている小屋も多く
休憩は毎日あっても、休日が不定期だったりするので、体調を崩しやすい人は難しいかもしれません。
アルバイトを希望する場合は、ぜひ そのへんも考慮した上で問い合わせてみてください*
仕事の内容についても まとめてみました↓
「癒やしの仕事|山小屋バイトの作業内容や1日のスケジュール」
山小屋の水事情
これは小屋によって異なりますが、参考までに僕が働いていた2021年当時のニノ池山荘の様子を〜
(小屋によってはお風呂も洗濯も週1回ほどの場合があるので、応募前に要確認)
☆水源
ニノ池山荘では、水道水は100%雨水を利用しています。
飲むことはできません。
(以前は、小屋の目の前にあるニノ池から水を引いていたが
2014年の噴火以降は火山灰が積もり、池に水が溜まらなくなっている(下の写真))
☆お風呂について
2021年はコロナウイルスの影響もあったので、御嶽山では宿泊者の入浴は なしになっていました。
雨もよく降り水が溜まりやすかったため、スタッフは2、3日に1回はお風呂に入れました(^^)
☆洗濯について
洗濯はお風呂の残り湯をつかいます。
僕は4、5日に1回洗濯させてもらってました*
ちなみに標高2905mは真夏でも朝方は5℃以下になったりと、
汗をかいて衣類が汚れるようなことは少なかったので、ズボンやトレーナーなどの洗濯は時々で大丈夫でした。
最低限の荷物
一度も下山することなく、47日間働いていた僕の持ち物〜
まずカテゴリーとしては
1:衣類
2:日用品
3:登山グッズ
4:余暇過ごしグッズ
大きくわけて この4つ。
以下が、実際に僕が用意した荷物の すべてです!
〜 衣類 〜
☆ズボン × 2
☆パジャマとしても使えるズボン
☆トレーナー
☆あったかパーカー
☆ヒートテック上下
☆速乾長袖シャツ × 2
☆Tシャツ × 2
☆下着と靴下 × 5セット
〜 日用品 〜
☆タオル × 2
☆歯ブラシ
☆髭剃り
☆爪切り
☆化粧水
☆耳栓
〜 外用 〜
☆散歩用リュック
☆手袋
☆サングラス
☆折り畳み傘とカッパ
→基本的に雨の日に外作業はしないんですけど、登山時や防寒用として
☆ヘッドライト
→消灯後に時々つかいました
・ぷち補足1
あれもこれも持っていこうとして荷物が重くなると、登山が大変になるので要注意です〜
・ぷち補足2
飲食は基本的に小屋にあるもので済ませることになると思いますが、
これは欠かせない!といったようなコダワリがあるようでしたら、持参しましょう。
(ヘリコプターでの荷上げを行う小屋では、その時に注文できるかもしれません)
補足1:登山しますので〜
山小屋で働くということは当然、職場に行くためにも まずは登山することになります。
なので、それに必要な装備があると安心です*
登山装備については、専門サイトを見ていただく方が確実かと思いますので省略いたします〜
補足2:低酸素と高山病
ごく稀にだとは思いますが、一気に高い所まで登ってくると高山病にかかってしまう人もいます。
(実際、ニノ池山荘でもアルバイトのつもりで登ってきた青年が、すぐにリタイア下山してしまったことがあります)
山に慣れていなかったり心配な方は、標高があまり高くない小屋を選んでみるといいかもしれません*
それか、勤務予定の小屋の手前に 他の山小屋があれば
そこで1、2泊して体を慣らしながら登山してみるのもありです(^^)
僕の場合、仕事に支障が出ない程度の軽度の症状があり、体が慣れるのに1週間くらいかかりました。
その間は散歩で坂を上り下りしたり、ベッドメイクで布団を運んだりしている時に
すぐに息が切れたり、軽く頭が痛くなることがありました★
ヒマになることも〜
ニノ池山荘では早朝と夕方〜20時までの間に発電機をまわし、
その間は一応テレビをつけることができましたが、基本的にはネットなど通信環境がない状態でした。
晴れの日なんかは、周辺の景色を楽しむことができましたが、先述のとおり
雨の日が続いてしまったら1週間でも2週間でも、何もない宿の中でひたすら過ごすことになります。
ですので、登山前に小屋のオーナーさんにネット環境などを確認し
状況に応じて、空き時間に楽しめるものを用意しておくといいかもしれません★
軽くまとめ
求人情報は、興味のある山小屋のホームページを見たり、電話などで直接問い合わせして確認する。
inkknotという山小屋情報専門サイトもあり、そこに日本各地の小屋の求人情報が載っている。
(もちろん全山小屋が載っているわけではない)
個人的には、宿泊業と山が好きなので とても快適に働くことができましたが
小さな空間で長期間、複数人で生活することになるので、環境やスタッフの相性が合わないと辛いかも★
水事情は小屋によるが、お風呂や洗濯が週に1回程度の場合もあるので、事前にオーナと確認しておきましょう。
ヘリコプターで荷上げできない場合は、登山が大変になるので荷物が重くなりすぎないように注意。
当然登山することになるので、しっかりとした装備があると安心*
標高が高いと高山病になる可能性もあるので、
途中の山小屋で宿泊したりして体を慣らしていくのもあり。
天気の悪い日などはヒマな時間ができるので
荷物に余裕があれば、必要に応じて暇つぶしできるものを用意しておくとよい。
はい、以上〜
山小屋で仕事をしてきたので、その労働環境や準備したものなどのまとめ日記、でした!
とってもステキな仕事だと思うので、興味があれば ぜひ応募してみてね〜
僕の思う仕事の魅力はコチラ↓
「おすすめ短期バイト・山小屋体験談|仕事の魅力とやりがい編」
最後までお読みくださり ありがとうございました(^^)
この記事が 少しでもお役に立ちましたら嬉しいです*