キューバ人の平均月収20US$を、たったの1時間で稼ぐキューバ人がいました。
てことで 今回は!
2017年、僕がキューバに渡航した際に驚いたことについて書いてみます〜
キューバの社会主義
チェ・ゲバラさんや、約半年前 (2016年11月)に亡くなったフィデル・カストロさんが起こした革命後、
キューバはアメリカから離れて ソ連に近づくために社会主義体制を取りました。
ご存知の方も多いかと思いますが、社会主義(共産主義)は平等な社会を目指した国の体制のことで
その特徴の1つとして、結構有名なのは「富の分配(お給料が みんな同じ)」ってのが あるかと思います。
でも、2017年現在のキューバに行ってみたら「全然平等社会じゃないじゃん!」って思った話〜
・ぷち補足
この記事は僕がキューバで体験したこと、キューバに住んでる日本人に教えてもらったこと等を基に書いています。
公式の裏付けがある話ではありません・・・が、まぁ現地に行ってみれば皆、なるほどね〜と思うんじゃないかなぁと、個人的には思います。
超格差☆★
まずは格差がハンパないと思った理由から〜
キューバ人の2012年の平均月収は20CUC(=20US$)程度と言われています。
ちなみに 僕がちょこちょこ利用していた食堂では、
味付きご飯と角煮に、サラダがちょこっとついてくるプレートを0.5CUCでいただけました。(2017年)
これに対して
隣町までの、信号もない まっすぐな道路をタクシーで5時間運転しただけで、100CUCも稼いじゃう人がいました。
角煮定食 200皿分・・・(苦笑)
節約バックパッカーなどに人気の激安民宿でも相部屋1泊10CUC。
そして、何よりの決め手は「汚職は当たり前だ」と答えるキューバ人がいたこと。笑
(何をしているのかは知りませんけども)
国が自営業を認め、さらに自営規制も緩和していったことで「ガンガン働いてお金を稼ぐ意欲のある人」と、「昔ながらの働きかたを続ける人」とで2分化していったことも原因の1つなのではないでしょうか。
ボーッとしててもお給料をもらえる、そんな感覚の人が多ければ多いほど、
本気でやった人はドンドン良い成果をあげることができますからね。
・・・競争相手がいないんだから当たり前(笑)
(これは日本国内でも同じだけど)
社会主義色が濃いキューバ人の収入
社会主義なわけですし、それに従ってる人たちの収入(20CUC/月)に あまり差はないのでしょう。
それから、もらうもらわないは個人の自由ですが、食料配給もあります。
僕の知り合いが住んでる町では パンは毎日、米や油が月に1度配給されるくらいなので、ん〜 これだけで生活するのは厳しそうですね。
(配給の内容は 町によるのかも)
・ぷち余談
たとえ それだけの内容だったとしても「無料で配給されるのに受け取らない人いるの?」って気はしますが、受け取らないのは経済的に余裕のある人なんだそうです。
「月収20US$で余裕ってどういうことやねん!」って、僕はツッコミたくなりました。笑
もしかすると、その理由の1つが「事実上の格差」なのかもしれませんね。
あとは海外からきた お金持ちとかかな?
余談:キューバの物価
僕がハバナやトリニダーで のぞいたみたお店では。。。
大衆食堂の激安チャーハン(具はハムとネギ、キャベツ、甘くないバナナ一切れ)と缶ジュースのセット:1CUC(=1US$)
トマトとレタス(?)とハンバーグがサンドされた、ハンバーガー:0.5CUC。
巨大なパパイヤ:1個0.5CUCくらい。
(生野菜とかは買ったことないから 値段はわからない)
ということで食料配給を受けながら自炊するれば、まあ「超〜ギリギリ」の生活はできる・・・のかな? いや、できなそう。苦笑
家賃とかどうなってんだろ。
まぁ とにもかくにも、これでなんとかするしかないんでしょうね(^^;)
そういえば、道端で立ち話してるおばちゃん達に話しかけられて、突然「1CUP(0.04CUC)ちょーだい」って言われたこともある。
これが完全にキューバの社会主義下にいる人の生活事情。
働くキューバ人の月収
つづきまして、社会主義の枠から抜け始めている?キューバ人について。
キューバでは1990年代に自営業が認められました。
2010年には自営規制が緩和されて、個人事業主が さらに増えているそうです。
この「キューバには個人事業主がいる」ってのと「キューバ人の平均月収(20CUC)」を聞いて、民宿やタクシーの売上が ますます気になっちゃったんですよね。
20人くらい泊まれる民宿:相部屋1泊10CUC
隣町までのタクシー運賃:100CUC
タクシーに関しては、平均月収の5倍の額をたったの5時間で・・・
ガソリン代と車のローンが どれくらいかわかりませんが、それを差し引いても、ねぇ。
(経営者は外国人なのかな?)
果たして「彼らの実際の稼ぎ」と、「彼らが国に報告してる数字」に差はないのだろうか・・・
(あるよね(笑))
それから、チップ制度は ご存知でしょうか?
たとえばレストランですと、料理代の他に、サービスを提供してくれたウェイター(やコック、その他従業員)に対してサービス料を支払う制度のことです。
この制度がキューバでも広まってきています。
ハバナの観光バスガイドなんかは、西欧人観光客を相手に1日がんばって働けば、チップだけで100CUCなんて軽く稼げちゃいそうです。
高級レストランやホテルの接客も同じく。
もしもそのチップを国に納めず、全額を従業員で分配しているのだとしたら・・・
って感じ。
チップ制度を取り入れたばかりな雰囲気はありましたが↓
「チップ制度|キューバに行ったらカナダの接客クオリティが高い理由がわかった」
超余談:ビジネスチャンスあり☆
そういうわけなので、キューバでは まだまだ競争相手が少ないので、本気で働けば 簡単に成果をあげられそうです。
だって、(あまり大きな声では言えませんが)やる気ない人、ホントに多かったもん(笑)
まとめ
「社会主義だから、収入がみんな一緒で平等な暮らしをしてるのかな〜」って思っていましたが、実際キューバに行ってみたら、むしろ超格差社会なんじゃないかと感じた。
自営規制が緩和されたこともありますし「稼げる職に就ける人・稼ぐ意欲のある人」と、「(昔ながらの)そうでない人」に2分化している(と僕は思う)。
たとえば「0.5CUCのハンバーガーを売る人」と「タクシーを5時間運転して100CUCも稼いじゃう人」。
一言で社会主義と言っても、全員のお給料は必ずしも同じじゃないこともあるそうなのですが、そうだとしても
これじゃあ貧富の差は、ものすごい勢いで拡大していくんじゃないですかね?
大変革時代にあるキューバ、今後どうなっていくのでしょうか。。*
散歩で見えるキューバの格差についても書いてみました↓
「歩くだけで面白い!キューバのハバナは町全体が観光スポットでした〜」
はい、以上〜
2017年にキューバに行ってみたら貧富の差が激しかったので、キューバ人の収入について考えてみたよ日記でした!
最後までお読みくださり ありがとうございました(^^)
今日が皆さんにとって よき日となりますように*