インドビザでオーバーステイして空港から追い出された話

オーバーステイしたよ

他国へ入国する際、基本的には「入国許可証:ビザ」が必要になり、国やビザの種類によって滞在できる期間が異なる、というのは まぁ基本の基本なのですが、、、

当時僕はインドの6ヶ月滞在ビザを持っていて、滞在期間が6ヶ月に満たないのにオーバーステイになってしまうという、ちょっとイレギュラーな展開になりました。

てことで、今回は!

ビザの有効期限を超えてインドに滞在してしまった時のトラブル体験記〜
(2011年の話)

インドの出入り

インドには、空港等の国境で入国審査時に発行してもらえるアライバルビザ(14日間滞在可)があったのですが、僕は6か月滞在可能なビザを日本で取得してからインドに渡航しました。

インドの子供達の写真

インド北部を観光している際に、すぐお隣のネパールに1度遊びに行き、再びインドに戻りました。

インドに戻ってきた際に、アライバルビザのスタンプもパスポートに記録されてしまったのですが、
最初のインド入国日(6ヶ月ビザのスタート日)から6ヶ月以内に出国すればよいのだろうと勝手に思い込み、アライバルビザの方の有効期間を超えて滞在していたんですよね。

その結果、2度目のインド出国で飛行機に乗る直前で・・・

空港スタッフに航空券をその場で破り捨てられ、空港の外に追い出されてしまいました。

いや〜これね、精神的ダメージがハンパなく大きかったですね★

わざわざ目の前で航空券を破かなくてもいいじゃんね!

有効なのは1回だけ

どうやら短期でも長期でもビザが有効なのは、最初の入国1回きりだけだったみたいです。
(これ、常識かな?笑)

故に僕の6ヶ月ビザはネパールに向けて出国した時点で効力を失い、ネパールから戻った時にスタンプに押されたアライバルビザに切り替わっていたわけでございます。

オーバーしたのは たったの2日だったのに、その後インドを出国するまで日々が壮絶でしたぜ・・・

(ちなみにトータルでも1ヶ月くらいしか滞在してません)

出国までの流れ

空港を追い出されてしまってから出国するまでの流れとしては。。。

1:在インド日本領事館(大使館)で事情を説明する

2:領事館に協力してもらいながら延長ビザ取得に必要な書類を揃える

3:パスポートオフィスに必要書類を提出し、延長ビザをゲットする
→出国を確約するためフライトチケットを購入する

4:延長ビザの期限内に出国する

こんな感じでした〜

バラナシの町並みの写真

・ぷち補足

パスポートにはペナルティの記録が残らなかったのか、その後他の国の入国時に止められてしまう様なことは1度もありませんでした。

スペインでもトラブルに↓
1:スペイン旅行|盗難でパスポートもお金も失くなって詰んだ話

おまけ:壮絶な数日間

チェンナイ空港で航空券を破り捨てられた後のお話〜

まずチェンナイ空港係員に どうしたら良いのか聞いてみると「ここに行け」の一言とともに、建物とその最寄駅名が書かれた紙を渡され、空港を即座に追い出されました。

紙に書かれていたのはチェンナイにあるパスポートオフィスの名前でした。
(オフィスの名前忘れちゃいました)

そのオフィスを訪ねると、延長ビザの取得に必要になる書類を教えてくださったので、それらを揃える準備をはじめました。

その中の1つに、出国までの間僕を滞在させてくれるホテルの証明書があったので、その日宿泊予定だったホテルのオーナーに頼んでみたの・・・だが しかぁ〜し!

答えはNO!! なんでや!!!

まぁ見た目からして けっこうな安宿に泊まっていたので、そういうのはやってくれなさそうな雰囲氣あったもんなぁ(´_ゝ`)仕方ない

1秒でも早く宿泊証明が欲しかったので、違う宿へ移ることにしました。

インドの食べ物屋……

しかし

どの宿のオーナーも書類作成拒否の一点張り。

そしてしまいには、お前がチェンナイに来た目的はなんだ!?今すぐ出ていけ!と、怒鳴られる始末。

宿泊すらできない・・・

夜のインドの路地で、泣きました(笑)

だってさ〜

バックパック背負って夜のインドを歩き回るの超怖かったし、当時(僕は大学生)は英語も全然わからないしで、とにかく絶望的だったんですもん。

優しさ

そんな絶望の最中、ふと現れるインドの青年2人。

宿に泊まらせてもらえないし どうすることもできないんですよ的なことを、片言の英語でなんとか伝えてみると、2人は「とりあえず警察署へ行ってみなよ」と、警察署まで僕を案内をしてくれました*

氣付けば僕は、ありがとうをとにかく連発していました。

少し前までは本氣で怖い思いをしながら絶望していたので、そこに突然、見ず知らずの僕に優しく接してくれる2人が現れてくれたことが、本当にありがたく感じたんですよね。

すると彼らはこう言いました。

君はインドを訪ねてきてくれたんだから、インド人の僕らが君を助けてあげるのは当たり前じゃないか*
だから、ありがとうなんて言わなくていいんだよ。

か、神さまですかぁぁ〜・・・

この瞬間は もう猛烈に泣きましたね。

しかし、たらい回し

青年2人のおかげで警察署に辿り着く。

2人は「何かあったらここに連絡してね」と電話番号を書いた紙を僕に渡すと、その場を去っていきました。

すげーな、こんなドラマや映画のストーリーみたいなことをしてくれる人って、マジでいるんだな。。*

しかし、夜もだいぶ遅い時間になっていて感動の余韻に浸っている余裕もないので、すぐに警察の窓口へ。

肝心の警察からの反応はと言いますと「ここは担当じゃないから、専門の部署に行ってくれ」とのことでした。

(宿泊証明が必要だから宿のオーナーに頼んでみてるのだが、書いてもらえないし泊めてももらえない、そんなようなことを警察に伝えたんだと思う)

むむむ・・・

急いでタクシーを拾い、紹介された署へ行ってみたのだが、そこでも違う署を紹介され、その次も。。。

挙句の果てに、バングラディシュなんちゃらってとこを紹介されてダメ元で訪ねてみたが、当然そこが面倒を見てくれるわけがなかった。

朝まで

精神的な疲れもピークに達し、とにかく安全な場所に行きたい!という氣持ちが次第に強くなってくる。

てことで、この日は もう警察は諦めて、宿探しをはじめることに。

もういろいろと怖くなっていたので、夜でも明るくオープンしているキレイなホテルをチョイス*

オーバーステイを理由に、また宿泊拒否をされないかとソワソワしていましたが、なんとか無事にチェックインすることができました☆

やった!体が宙に浮くほど嬉しい!!

タージマハルで空中浮遊した写真

屋根と壁に囲まれた空間で寝られるとは、なんて幸せなことなのでしょう・・・☆

(心の中の)黄金の夜明け*

翌日、まず朝一で在チェンナイ日本領事館へ行って、作成していただいた書類を受け取りました*

その後ホテルに戻ってオーナーに事情を説明すると、宿泊証明も作成してくださいました。

思わず、ホテルのオーナーに満面の笑みで握手してしまいました☆

やっぱりちょっと高いお金を払ってでも格式のありそうなホテルに泊まった方が、こういう時の対応はしてくれやすいのかもしれませんね☆

最後に出国用の航空券も購入しまして、、、

ついに必要なものがすべて揃ったぁー!
ヨッシャァァあー!!パスポートオフィスへ急行だぜ!!

窓口のお姉さんが中身を確認している間、しばし待機。。。
どう?全部揃ってるでしょう?ほら見て!ほらほら!!

そして ついに

延長ビザゲット!!!

いや〜もう天にも登る嬉しさと安心感でしたわ〜

その後フライト予定日までは街歩きをして時間を潰し、無事に出国できましたとさ☆

ちなみに日本への帰国ではなく、次の目的地はスリランカ(笑)

はい、以上〜
自分の勝手な思い込みのせいでインドで大変な目にあいましたよ日記、でした!

当時は学生で、旅の経験も浅かったので壮絶な状況になってしまったけれど、
現地語か英語がある程度話すことができれば、そんなに苦労しなかったんだろうな〜

と、今なら思える。

最後までお読みくださり ありがとうございました(^^)
今日が皆さんにとって よき日となりますように*