酷評アニメ映画を徹底分析したら超名作になった話

打ち上げ花火。。☆

2017年に公開されたアニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」、ネットレビューを見ると けっこう厳しい評価を受けているようでした。

正直に言えば、初見で内容を理解するのは かなり難しいと僕も思ったんですけども、
でも「設定や描写が とてもリアルで、意味がわかるとメチャクチャ面白い作品」だとも思うんですよね*

で、僕は このアニメ(というかヒロインのナズナ)が好きなので、内容の「僕なりの」解説をしてみようと なんとなく思い、「隠しエンディング(?)」に関する話も加えて記事を書いてみることにしました〜

あくまで僕の憶測・考察であって、「こんな視点で観てみたら」という超個人的な意見感想でしかありませんが、とってもステキな おすすめアニメです*

原作小説版でしか説明されていない細かい設定も混ぜてお話ししていきますので、そのへんはご了承くださいませ〜

超ザックリあらすじ

主人公:島田 典道(ナズナが好き)、親友:安曇 祐介(ナズナが好き)、ヒロイン:及川 なずな(典道が好き)、
メインの登場人物はこの3人で、中学1年の夏休み(の登校日)のお話。

典道と祐介は当番でプール掃除をしようとしますが、プールサイドには なぜかナズナがいます。

3人はクロールで50m競争をすることになり、ナズナが勝ったらナズナのお願いを男子が聞いてあげることに。。。

その結果ナズナが1位になり、2位でゴールした祐介を今夜の花火大会に誘います。

でも、その後なんやかんやあって典道とナズナが一緒に過ごすことになるのですが、ここから先はですね、いろんなトラブルが起こっていき、トラブルが起こると いつも典道とナズナは離れ離れになってしまいます。

だからトラブルが起こる度に典道は「もしも玉」を投げて過去に戻り、そのトラブルが起こらない世界でナズナと一緒にいるために物事をやり直していく、というストーリー。

考察・解説

ではここから、アニメ映画・原作小説の内容を考察していきます。

プールで泳がないナズナ

作品の舞台は茂下町なのですが、ナズナは母親が再婚するため、夏休みが終わる前に茂下町から引っ越す(転校する)予定です。

だからナズナにとって、この夏休みの登校日は最後の登校日となります。

ナズナが転校することは、物語の中盤で典道に打ち明けますが、この時点では まだ本人と家族と先生しか知りません。

ナズナは水泳部なので、部室のロッカーを片付けて最後にロッカーの名札を剥がそうとしますが、悲しそうな表情をします。
(「この時点では」ナズナとしては転校したくない、町を出たくないという思いがある様子)

その後、典道達がプール掃除にやってくると、水着に着替えたナズナがいて、「泳ぐの?」と典道がナズナに質問すると「泳がない」という謎すぎる答えを返すのですが、きっとナズナはプールサイドで思い出に浸っていたんじゃないかなぁと思います。

(もしくは、好きな人である典道が掃除当番でプールに来ることを知っていて、待っていたか)

クロール競争・「女の子」なナズナ

物語の序盤ではナズナはクールで掴みどころがなさそうな女の子に見えるのですが、心の中はロマンチック・メルヘンチックなところがあります。

物語の中盤で、典道と2人きりで電車に乗って歌を歌っているシーンでは、ナズナの妄想の中?でナズナはお姫様、典道は王子様の格好をして馬車に乗っているのですが、
その時の実際の状況は、悪者(母の再婚相手)の手から自分を引き離し、王子様(典道)が電車で連れ出してくれた状況なので、この2人きりの電車と馬車を重ねていたのかもしれません。

で、クロール競争についてなんですけども、さっきまで静かな雰囲氣だったナズナが、やけに明るい感じで典道と祐介のクロール競争に参加させてほしいと走り寄ってきます。

なぜここでナズナは明るい雰囲氣だったのか。。。

競争が終わって だいぶ時間が経ってからですが、ナズナは「(典道か祐介のどちらか)クロールで勝った方を花火大会(というかカケオチデート)に誘おうと思った」「なんで島田くんが勝つと思ったか、わかる?」といった発言をします。

さて、この日はナズナにとって最後の登校日なので、典道をデートに誘う(告白する)最後のチャンスでもあります。

プールサイドで たたずんでいたナズナの頭の中では、好きな男の子(=典道=王子様)は大事な場面でカッコよくキメてくれる☆そんな妄想をしていたんじゃないでしょうか。

だから、私の好きな人だから、クロール競争で賭けをしても絶対に勝ってくれる(典道をカケオチデートに誘える)と信じていたんだと思います。

ちなみにナズナは水泳部なので、自分が1位になることは確信していたはずです。

だから「絶対に典道くんとデートができる!」そう信じていたので、ウキウキしていたんでしょうね☆

小説では、競争中に典道とナズナの目が合うシーンで「ナズナがオレに何かを伝えようとしているようだ」典道は そう感じたと書かれています。

きっと「信じてるからね☆」「絶対勝ってね☆」みたいな想いを込めて典道を見たのだろうけど、だがしかし逆に それが典道の敗因になるという・・・(´д`;)いと せつなし

小説には挿絵もあって、ナズナは口元で軽く笑みを浮かべながら まっすぐな瞳で典道を見つめています。
(ナズナの顔の向き的には典道の方を見てるシーンじゃなさそうだけど、典道を見ていることにした方がシックリくる(笑))

・ぷち余談

現実世界で祐介を花火に誘ったときと、モシモ世界で典道を誘ったときでは、誘い方や帰り道の自転車の乗り方が違います*

・・・祐介を誘うときは不機嫌そう(笑)

全部あたしのせいなの?

現実世界で、クロールで負けた理由をナズナが典道に尋ねると、典道は「及川(ナズナ)が速くて、あせって・・・」と答えますが、ナズナは急に声を荒らげて「全部あたしのせいなの?」と言って悲しそうな表情をします。

なんで急にそんな・・・?って感じかもですが、この時のナズナの状況といえば。。。

母の再婚相手とうまくいってない、「(ナズナは)友達少ない、彼氏なんているわけない」とお母さんが言っていたのが聞こえた、本当のお父さんが恋しい(1年前に死んでしまった)、クロール競争で典道が勝ってくれなかった(典道に想いを伝えられない)、もうじき典道と離れ離れになる、本意ではない裕介にはデートをすっぽかされる、しかも祐介がバックレたことを本命の典道の口から知らされる(花火大会に行くため、祐介の家までナズナが訪ねてきた場面を、典道には見られたくなかったはず)などなど。。。

いろんな思いが爆発しちゃったんでしょうね。

で、

(こんな悲しいことばかり起こるのは)全部あたしのせいなの!?

と。

・ぷち余談

祐介の家(病院の待合室)で典道に「祐介待ってるの?」と聞かれて、ナズナは無視するのですが、これって、メチャクチャ氣まずい状況ですよね(苦笑)

ナズナのことが好きな典道は ナズナにそんなこと聞きたくないし、典道のことが好きなナズナも 典道にそんなこと聞かれたくないし。。。

でも、そのあと典道が病院から出てくるまで、ナズナは病院の外で待っていて典道を散歩?に誘うのですが、そんな健氣なナズナに愛おしさを感じてしまう・・・のは、僕だけかなぁ?

(小説ではナズナが足の指で下駄の鼻緒をいじってモジモジしている描写と、典道を誘うセリフが入っている)

キャリーバッグは誰のため?

典道とデートができなかった現実世界でも、典道とデートをしているモシモ世界でも、典道がキャリーバッグに話題をふるとナズナは楽しそうにします。

現実世界では「全部あたしのせいなの?」と泣きそうになった直後であるにも関わらず、コロッと態度が変わります。

それもそのはずでして

現実世界では不本意ながら祐介と花火大会に行く(カケオチデートをする)ことになってしまったとはいえ、
そもそもこのキャリーバッグは「(クロールで勝った)典道とカケオチデートをするため」に用意したものです。
(少なくとも、典道が勝ってカケオチデートをする妄想をプールサイドでしていた時点までは)

だから、キャリーバッグに関して典道と話をすることができたのが嬉しかったんだと思います*

カ・ケ・オ・チ!

ナズナがカケオチ(デート)をしようと思ったのは、本当の両親がカケオチしたことがキッカケになっています。

(「あたしはカケオチカップルの娘なの、かっこいいでしょ」「あたしと典道くんはカケオチしているんだよ、あたしにはママの悪い女の血が流れているんだから」というセリフがある)

母からはカケオチがドラマや映画のようだったと聞かされていたので、そんな劇的な思い出を好きな人と最後に残したかったんでしょうね〜

そういうこともあって

子どもながらにも精一杯大人っぽくキレイな自分になって、典道とカケオチデートをしたくて、駅でワンピースに着替えた時にバッチリお化粧もしたのかなぁ。

だってロマンチックな女の子ですもん*

ちなみに お化粧をしてから典道の前に姿を現した時、ナズナが恥ずかしそうにするんですけど、作中では こういったリアルな心境の、細かい変化の表現が多くあっていいな〜と思いました。

・ぷち補足

家出やカケオチなんて13歳の2人にできるわけがないことは、ナズナ自身でもわかっています。

先述ですが物語の中盤で、典道の勇敢な行動のおかげで2人きりで電車に乗れた(カケオチ(デート)が本当に始まった)ことと、松田聖子の歌を歌うことで氣分が乗ってきたのか、ナズナの妄想が始まります。

妄想の世界では王子様の典道と馬車で夢の国を走っている(目指している?)のですが、途中で それが崩れてしまうのは、典道と電車(馬車)には乗れたものの、「自分たちが13歳の子どもである」という事実が頭によぎり、心躍る妄想から現実に引き戻されてしまう状況を表現しているのだと思います。

東京(夢の国)になんて辿り着けるわけない、カケオチなんてできっこない・・・

そこで「それでも今日だけは、典道くんと一緒に・・・」というセリフが出てくるのですが、やっぱりそれだけ強い想いがあってのデートなので、普通のデートにはしたくなかった(劇的なカケオチデートにしたかった)のだと思います。

・ぷち余談

植物のナズナの花言葉は「あなたに私のすべてを捧げます」です。

きっとナズナは典道のことがメッチャクチャ好きなんじゃないかなぁ*

(この意味合いで、ナズナの名前が決められたのかはわかんないけどね)

・ぷちぷち余談

ナズナが典道とカケオチすると言った時、典道が「かけおちって・・・2人で死ぬの?」と勘違いして、ナズナが「それは心中でしょ!」と突っ込むシーン、メチャクチャ好きです。

「出ていく」は家出じゃない

「これ(モシモ玉)を見つけた時に思ったの、出ていこうって」
「違うな、島田くんがクロールに勝ったから、決めたの。出ていこうって」

ナズナの このセリフはカケオチデート中(家出決行中)に出てくるので、なんとなく家出の決意のように思えるかもしれませんが、これは母と再婚相手の都合による引っ越しを受け入れたことを意味していると思います。

本当の父親を亡くしてからまだ1年しか経っておらず、母の再婚(と再婚相手)のことをナズナはまだ受け入れることができていません。

引っ越しもしたくなかったんですよね、典道のことが好きですし。

けれど、亡くなったお父さんが打ち上げられていた浜辺で、モシモ玉を見つけて、それを父の形見とすることで、これと一緒なら引っ越してもいいかもなぁ、と心が少しだけ前向きになります。

(序盤でナズナが立っていた浜辺は「お父さんが発見された場所」で、ナズナは そこへよく行って亡き父にいろんな出来事の報告をしている、というのが原作小説での設定)

アニメだと、お父さんに関する説明は ほとんどなく、モシモ玉を持ったまま海で亡くなっていたシーンが映されるだけですし、ナズナも そのことを知っているわけじゃないので、それだけで形見とするのは無理があるかもしれませんが。。。

でもナズナはモシモ玉を拾った時に、直感的にお父さんが そばにいてくれているように感じたのかもしれません。

・・・とは言え、1番の決め手となったのは、典道がクロールで勝ったことでした。

典道と最高の思い出をつくることができたら、もう思い残すことはないな、引っ越そう!

そんなことを考えていたのでしょう。

ナズナの返事

典道がモシモ玉を使ってタイムリープをくり返すことで、典道もナズナもお互いの氣持ちを少しずつ伝えることができていくわけですが。。。

2人の仲が最も深まった最後のモシモ世界で典道は、モシモ世界から現実世界に戻ったらナズナが引っ越してしまうことを思い出します。

そして「そんなの嫌だ、このおかしな世界で、ナズナと一緒にいる!」と、半分告白のような感じでナズナに伝えます。

けれど それを聞いたナズナは困ったような顔をして、急に「ねえ、泳ぎたくない?」と話をそらして典道を連れて浜辺に降りていきます。

それからナズナは先に1人で海に入っていくのですが、アニメ映画でナズナが海に入っていくシーンが おそろしく魅力的で、13歳の しかもアニメの女の子に思わず見とれてしまいました*

それはさておき、

海面から顔を出したナズナが「次会えるのいつかな?」と言うんですけどね、
このセリフには「あたしは現実世界に戻るんだ」というナズナの思いが込められていて、ナズナの返事でもあるんですよね。

典道と一緒にいるために おかしな世界(モシモ世界)に残ることではなく、引っ越ししなければならない現実世界に戻ることを選ぶ、という返事です。

ナズナは電車で移動中に、追いかけてくる車の中でお母さんが泣いている?のを見て、心配かけて申し訳なさそうな顔をしていましたし、やっぱり皆のもとに帰りたいとも思ったのではないでしょうか。

それを聞いた典道は、ナズナがモシモ世界に残ることを選んでくれなかったことを察して悲しそうな顔をします。
(モシモ世界の終わりがきて、ナズナがいなくなってしまうことを考えた)

だから せめて最後に、自分の氣持ちだけはハッキリ伝えようと、決意を固めて告白しようとして「オレは! ナズナのことが・・・」まで言いかけたところで、花火(アニメ版ではモシモ玉の爆発)に遮られてしまいます★

「実現した」2人の望み*

アニメ版ではモシモ玉が爆発して、その破片には みんなにとってのモシモ世界が映し出されています。

ナズナは自分の妄想の中だけでの出来事(典道とのカケオチが成功して、東京でデートしたり)を、破片に映った映像として客観的に見せられることで、いろいろな氣持ちが込み上げてきたのか泣いてしまいます。

(カケオチなんて無理だとわかってはいても、本当はそうしたかった。でももうじきお別れの時がくる)

で、典道も破片を通して、東京までいけたモシモ世界を見るわけですが、東京へのカケオチに関しては偶然にも典道とナズナは同じゴールを思い描いていたようなんですよね。

そして場所こそ東京にはならなかったものの

海の中の2人きりの世界で、しかも上空では花火が上がっている最高に美しいシチュエーションで、2人共が望んでいたゴールに辿り着く、、、

いやぁ〜これ、すんごいステキなお話ですやん。。*

でも

やっとの思いで2人の心が繋がったのに まさにその直後、お別れの時が きてしまうんですけどね・・・あぁ、いと悲し。

ナズナが楽しみにしていること☆

結局、典道の告白は途中で終わってしまい、ナズナも その先の言葉を聞こうとすることなく去っていってしまいます。

ただ、ナズナの最後のセリフは「次に会えるの、どんな世界かな?楽しみだね」なんですけども、
個人的には、もう1度会えた時に典道がちゃんと告白してくれることを、ナズナは楽しみにしているんじゃないかなぁ〜って思っています(^^)

今すべてを聞かないでおけば告白するために典道が会いに来てくれるとか、またメルヘンチックなことを考えていたんじゃないでしょうかね、だって女の子ですやん*

モシモ世界は解除されるべきだった

花火が打ち上がったり、モシモ世界が解除されるタイミングは完璧だったのかもしれません。

クロール競争で本当は祐介に負けていたこと等を典道はナズナに打ち明けて、ナズナもその話を信じるとは言ったものの、モシモ世界に飛ばされたナズナには実感(記憶)がありません。

だからラストシーンを迎えるまで、ナズナからは典道が本当に王子様とかヒーローのように見えていたはずです。

期待通りクロールで祐介に勝って、母の再婚相手に勇敢に立ち向かい、大人の男性のパンチを華麗にかわしてナズナを助けたり、手を繋いでピンチを切り抜けてくれたり。。。

まさにヒーローみたいに かっこいい男の子のようなんですけども、
でも実際はモシモ玉で「やり直し」をしていなければ、クロールでは祐介に負け、再婚相手には殴られて倒れる、という残念な結果になっているんですよね。

そして、モシモ玉の力を借りて(偽りの?)ヒーロー状態で辿りついた最後の最後、ナズナへの告白が未遂のままモシモ玉は壊れたので、もう やり直しに甘えることなく、告白できる状況まで自力で辿り着かなければならなくなりました。

で、小説ではですね、

もしもまたナズナに会えることができたら、ちゃんと自分の氣持ちを大声で伝えるんだ。

「オレは、ナズナのことが大好きだ!!!」

これが最後の一文になっています。

つまり

もうやり直しや ごまかしは一切できなくなっているので、次に会う時は(モシモ玉を使う前から、もともと両想いだった)ナズナに、今度こそ本当の勇氣や男らしさを見せることができる、正真正銘の告白ができるわけです。

だから、典道の告白を花火が遮ってしまったのは(モシモ玉の力を借りたままの状態で告白が成功しなかったのは)、それはそれでよかったのかもなぁ、と僕は思いました。

再会:隠しエンディング?

これまた完全に僕個人の意見感想でしかないんですけども。。。

アニメのオープニングでワンピースを着たナズナが「私も泳ごっかなー 典道くん☆」と、海で?言っているのですが、実は あれはエンディングのワンシーンなんじゃないかなと思っています。

まずカケオチデートをする前のナズナは典道のことを「島田くん」と呼んでいるので、オープニングのナズナはカケオチデート後のナズナということになります。

で、夏休み明けの登校日、先生が出席を確認する際に「及川なずな」を呼ばないので、ナズナは予定通り転校した(引っ越した)ことがわかります。

そして出席確認で典道が学校に来ていないこともわかって、その直後灯台が映し出されます。

この灯台がね、どうも茂下灯台じゃないように見えるんですよね。

工事用?の鉄骨がなくなっているのは単に取り除かれただけかもしれませんが、僕が氣になるのは そこじゃなくて、
原っぱや道路の位置関係、標識に書かれた道案内がおかしいこと、それから茂下灯台の周りにあるはずの建物がなくなっているように見えることです。

はじめの現実世界で、教室で茂下町のマップを見ながら、みんなで茂下灯台へ行く計画を立てるシーンがありますが、その地図に描かれている道路と、エンディングの灯台の横を走る道路は位置関係が異なっていると思うんです。

(深読みしすぎかもですが、お花のナズナが最後に映るのは「ナズナがここにいる」というサイン?)

だとすれば

この日 典道は学校をサボって、ナズナが引っ越した町まで行っていて、「その町にある灯台」の近くの海でデートしている際に、海で泳いで氣持ちよさそうにしている典道を見て、ナズナが発した言葉が



私も泳ごっかなー 典道くん☆

* HAPPY END *

もしも、

もしも僕の憶測が正しかったらー! ね☆

その他

その他の細かいアレコレ〜

原作小説:打ち上げ花火、下から見るか?上から見るか?の写真

決心できない3人

このお話では「決心」がテーマの1つになっていると思います。

☆典道

祐介とのやり取りで、はじめはナズナのことは好きじゃないそぶりを見せていますが、
もしもクロールで勝っていたら → もしもナズナと電車に乗っていたら → もしもナズナと一緒にいられたら
といったように、モシモ玉へのお願いは「ナズナと一緒にいたい」という直接的なお願いへと少しずつ近づいていきます。

結局作中ではハッキリと告白できずに終わってしまいますが、「一緒にいたい」という想いを伝える決心をする(半分告白できた)までに結構なドラマをくり広げて、ようやく辿り着いています。

それから、後述しますが、はじめは典道も花火の誘いを断ろうとしていたのですが、結局その断りの電話もできませんでした。

☆ナズナ

典道をデートに誘う勇氣がない(決心できない)ためなのか、クロール競争に運命を委ねています。
(いや、本氣で典道を信じていただけなのかな?)

ちなみに典道がクロールで勝ったモシモ世界で「安曇くんと(デート)なんて絶対イヤ、ありえない!」と完全否定していましたので、現実世界で祐介を誘ったのは「王子様である典道」が まさかの惨敗で、あまりのショックでヤケクソになっていたからなのかもしれません。

しかも辻褄合わせなのか、ついでに祐介のことが好きとまで言っちゃいましたし。
(眉毛の角度などナズナの表情に注目すると、もはや不機嫌そうにさえ感じられます)

また引っ越しの決心に関してもモシモ玉の発見や、クロール競争の結果に委ねていました。

それからナズナも典道への想いを「カケオチ」という遠回しな言葉から始めていて、本音を伝えることができない状態からのスタートになっています。

☆祐介

せっかく好きな人から花火大会に誘われて、しかも(心は込もっていないけど)「好き」と直接ナズナに告白されたにも関わらず、まさかの祐介からのドタキャンで、さらにドタキャンすることを典道に伝えさせるという。。。



こんな感じで、この作品の中には「決心」にまつわることがチョコチョコ見え隠れしています。
(むしろ、そういう視点で見ると決心だらけ(笑))

あれ?そう思うと、周りの結果に流されるわけでなく、自分の意志で決心して行動に移したのは「典道の告白(未遂)」だけなんでしょうかね?

どうでもいいことなんですけど、「典道がナズナのことを好きなこと」をもしも祐介が感づいていたのだとしたら、ナズナからのデートの誘いを典道に断らせに行かせたのって、めっちゃアカンやつじゃん(笑)

・・・でもそれがまた妙にリアルで、実際にありそうな展開なんですけどねぇ(苦笑)

モシモの記憶

モシモ世界で起こったことに関して、次の世界に移った時には典道以外の人の記憶は消えています。

けれど、新学期が始まった際に祐介が憂鬱?不満?そうな顔をしているので、最後のモシモ世界の記憶は消えていないのかもしれません。

最後のモシモ世界の出来事が、そのまま過去の記憶となっているのなら

典道がクロールに勝つ → ナズナと自転車2人乗りで逃げるところを祐介に見られる → 2人で電車に乗る → 誰にも見つかることなく海で2人で花火を見た

ということになっているので、祐介は不満が残っているのかもです。

あと、たぶん花火の夜はナズナが行方不明になって、お母さんは相当パニックになっていたのでしょうね。

典道について

モシモ世界で、典道が祐介から逃げるようにしてナズナと出かけたのは、裕介がナズナを好きなのに、そのナズナからデートに誘われたなんて言えなかったからです。

ちなみに祐介に悪いと思ったからなのか、それとも典道も祐介と同じようにナズナとデートする勇氣がなかったからなのか。。。
典道は自宅のトイレで、ナズナに電話してデートを断る練習をしていました。

(原作小説でも「自分はナズナと花火に行くつもりはない」といったことを考えているシーンがあります)

祐介が親友であるが故に なかなか打ち明けることができず、でもナズナに断りの電話をかけることもできず、
そうこうしてる内にナズナが自宅に着いてしまい、パニックになってナズナを連れて逃げてしまいました。

そんな優柔不断な典道でしたが、タイムリープをくり返しながら、ナズナに対する氣持ちを自分自身で少しずつ理解したり、それをナズナにも伝えていけるようになったりしていきます。

典道、がんばりましたねぇ〜

た・だ・し

祐介に氣を使ったはずの行動は、祐介との関係においては完全に裏目に出てしまいましたけども。

友情か。。。恋愛か。。。

中学1年生には超絶難しいシチュエーションなんですが、そのへんの設定・描写がとてもリアルでした☆★

あ、それと

2つ目のモシモ世界でナズナと灯台に登ったときは、ナズナと2人で過ごした この世界こそが現実世界であってほしいと思い、丸い形をした本当の花火が打ち上がることを願っています。

結局打ち上がったのは変な形の花火で、それがモシモ世界であることがわかりました。

そこでナズナに「典道くんと2人でいられるなら、花火の形なんて なんでもいい」と言われ、自分もナズナといられるなら おかしな世界(モシモ世界)でもいいかもな、と思うようになりました。

これまで典道は「ナズナと、少しでも長く一緒にいたい」ということに意識が集中していたのですが、
状況や氣持ちの整理が落ち着いた最後のモシモ世界で、現実世界に戻ればナズナがいなくなることを改めて考えると、少しでも長くいたいという想いは、「ずっと一緒にいたい!」という強い想いに成長?しています。

こういう氣持ちの変化も、すごくリアルですよねぇ。。*

ナズナについて

ほとんどナズナ目線で(僕なりの)解説をしてきたので、ナズナに関しては大体書ききっているんですけど、1つオマケで追加しておくと。。。

小説だけに記載されている、典道が最後に氣づいたことが

「ナズナは いつもオレのことを見ていた」

ということでした。

言われてみれば、あのたった1日の登校日だけでもナズナは典道のことを何回かチラ見していましたよね。

アニメでは典道と「たまたま目が合った」シーンだけが描かれていたわけですが、「目が合っていないチラ見」を含めたら、きっと何回も典道のことを見ていたんでしょうね、ずっと前から。。*

裕介について

アニメのラストでモシモ玉の破片に映った内容から、祐介は本当はナズナと花火大会に行きたかったことがわかります。

けれどプレッシャーから逃れることを選んだために、ナズナとデートすることも告白することもできませんでした。

祐介が花火大会に誘われた はじめの現実世界で、男友達と花火を見に行くことが決まった際に、急にテンションが上がったのは「ナズナと花火大会に行かなくてすむ理由」ができて、プレッシャーから解放されたからなのかもしれません。

・・・ナズナ本人は祐介への想いを完全否定していましたが、祐介がモシモ玉を使ってナズナと花火大会に行っていたら、(モシモ玉の破片に映る様子から)ナズナも まんざらではなさそうに見えるのは僕の氣のせい、かなぁ?

それはそうと、典道がナズナと2人で逃げたことで祐介は激怒し、(勢い余って?)モシモ灯台から典道と それに巻き込まれたナズナを突き落としてしまいます。

祐介が激怒した理由として、恋敵への妬みも多少なりあったのかもしれませんが、
それよりも親友の典道に隠し事をされていたことのショックが大きくて、それがナズナへの想いと混同して複雑な感情が湧き上がり、どうすることもできなくなった結果「怒りという表現」になってしまったのかもしれません。

わからないこと

はじめの現実世界、風車の下で「なんで典道くんが勝つと思ったかわかる?」と質問したあと、なずなは1人でどこかに向かっていったのですが、それは母親達のもと(家)へ帰ろうとしたわけでなく、祐介とデートするわけでもなかったはずです。

それなら一体どこへ・・・?

あと、ナズナのお母さんがどうして怒りながらナズナを探していたのか?

連れ戻される際に「ヤダ!行かない!行きたくない!」と叫んでいるので、母と再婚相手と3人でどこかに行く予定だったけど、ナズナが勝手に家を出て、
その直前も再婚相手が買ってきたアイスをお礼も言わずに手にとって部屋に入っていて(小説ではケーキを買ってきてくれたが無視をする)、そんなことが続いたもんだから お怒りだったのでしょうかね。

余談1:感想?

☆恋の決心

いろんな場面で当てはまることなんですけど、でもやっぱり恋愛においては特に臆病になって、なかなか決心できなかったりしますよね。

まぁフラれたくないと思うのが普通ですし、そうなると告白する前に確信にせまる要素を少しでも集めておきたくなったり〜

・・・あれ? どうしてフラれたくないんでしょうかね?

付き合っている状態でフラれたら、今まであったものが失くなってしまうショックがあるのはわかりますけど、
付き合っていないのにフラれても、失うものって そんなにないですよね?

片思いって、好きって、なんなんだろう。

そういえば作中では「好き」と相手に直接伝えたのは、ナズナがヤケクソで?裕介に伝えたのが唯一でしたよね。

本当に好きな人じゃなければ割と簡単に言えてしまう、これもなんかわかるなぁ〜

☆ナズナの冗談(?)

女の子に突然「〇〇なんだ」とデカいこと言われて、「マジで?冗談だろ!?」って突っ込んだら「うん、冗談」と返されるやり取りとか、ウソっぽいけど でもあり得るんだよな〜みたいな絶妙に わかりにくいこと言われたりとか、
「この人なに考えてるんだかわかんねぇ!」ていう経験を実際に僕もしたことがあったので、このシーンなんか好きです。

それが好きな人との やり取りとあらば、典道もナズナも お互いにちょっと楽しんでる部分もあったんだろうな〜

・・・いや、絶対楽しいに決まってるじゃん!

余談2:ナズナが好きなので

以前このアニメ映画を見たことがあったんですけど、正直その時はあまり理解できていませんでした。

タイムリープの力を借りつつ、男の子がガンバって告白しようとする青春アニメだったな〜くらいなもので。
(僕の読解力では初見は それが精一杯(笑))

それから数年経ってアニメの主題歌「打ち上げ花火 / DAOKO ✕ 米津玄師」のPVをたまたま見かけたことがあって、その映像(アニメの切り抜き)とメロディがなんかいいな〜 ていうか、ナズナかわいいな〜って思ったんですよね。

それ以降ときどきPVを再生して眺めていたんですけど、世界観や映像の美しさ(と、ナズナのかわいさ)に惹かれて、もう1度アニメを見てみたくなったんですよね。

で、検索してみたら原作小説があることを知り、せっかくなので小説を読んで準備万端にしてからアニメを観ることにしました。

アニメでは説明・表現しきれていない設定が小説には色々とあって、それを踏まえた上でアニメを観てみたら、うわぁメッチャおもしろい!って思ったんです☆

あと作品の世界に引き込まれやすかった理由として、僕が茂下町とよく似た町を実際に歩いたことがあったということもあります。

なんだか懐かしい氣分になれたんですよね〜

そしてなんと言ってもナズナですねぇ*

なんかも〜恋するレベルでナズナに惹かれてしまいましてね、えぇ。

ナズナの声は広瀬すずさん(女優でしたっけ?)が担当しているんですけど、これまた完璧に役にハマっていると思いました。

声の雰囲気やトーンも僕の中のナズナのイメージにピッタリでしたし、感情の表現も とても上手でした*

物語の初っ端、プールサイドのトンボのやり取りの時点で、もう僕は心を動かされてしまいました☆★

そういうわけで居ても立ってもいられなくなり、作品レビューを書きたくなっちゃったんですよね(笑)

好きな女の子のために、いろいろやりたくなるのが男の子(いや、おじさん)ですからね。

ぜひぜひ作品を〜☆

いかがでしたでしょうか? (何が?笑)

冒頭にも書きましたが、これは公式の解説ではありませんが、
それでも、作品の理解を少しでも深めるヒントになりましたら嬉しいです*

ちなみに「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」の1番はじめの作品はアニメ映画でも、その原作小説でもなく、ドラマだったそうです。

オリジナルのドラマは、内容が かなり異なっているそうですが、これまたおもしろい作品らしいので、僕も そのうち見てみようと思います(^^)

今回僕が紹介した小説はコチラ↓

そんなこんなで

最後までお読みくださり ありがとうございました☆
今日が皆さんにとって よき日となりますように*

今後もしも灯台に登ることがあったら叫んでこようと思います。



僕もナズナが好きだぁー!!