日本一周お祭りめぐり録〜
和歌山にやってきました(^^)
熊野那智大社・扇祭り
平成29年で、創建から1700年という
と〜っても長い歴史のある熊野那智大社で、年に1度おこなわれるお祭りを見てきました〜
これだけ歴史ある神社のお祭りというだけあり、ものっすごい大掛かりでしたし、
神話(神さま)と日本人のつながりを感じることができる、とても素敵なお祭りでした☆
また扇祭りは「日本三大火祭り」の1つとしても有名なんですよ(^^)
瀧の十二神が里帰りします*
このお祭りを一言でいうと、「神さまの里帰り」です〜
12人(柱)の神さまが、熊野那智大社にまつられております。
この十二神は現在は那智山中腹の熊野那智大社にいらっしゃるのですが、
以前は山の下にある那智滝の滝壺にございます、飛瀧神社にまつられていました。
(滝の神さまです〜)
現在でも神さま達は年に1回、滝壺にお戻りになり、そこで神威を新たにしているそうです。
もう少しわかりやすく言うと
神さまは年に1回滝へ里帰りして、神さま的パワーをチャージしますよ☆ってことです〜
その里帰りが「那智の扇祭り」(^^)
☆みどころ☆
このお祭りの1番の見どころは、なんと言っても!
「御火行事」と呼ばれる、12本の燃えさかる巨大松明(たいまつ)によるお清めです〜
1つの松明の重さは、なんと50kg以上もあるそうですよ★
扇神輿にうつされた十二神は、里帰りのために長〜い階段(旧参道)をくだって滝壺へと移動します。
その十二神の前を巨大松明が行き交い、清めながらむかえていきます☆
このほかにも扇祭りでは「大和舞」や、
ユネスコ無形文化遺産の「那智の田楽」など、伝統の儀式が一般公開でおこなわれます。
「日本の心」をひしひしと感じるお祭りでした〜☆
いつ、どこでやるの?
那智の扇祭りは、熊野那智大社にて毎年7月14日に行われます。
神社の住所:和歌山県 東牟婁郡 那智勝浦町 那智山1
各行事のスケジュールや駐車場案内など
詳しい情報は公式HPにて確認できます〜↓
熊野那智大社|扇祭り
こんな感じだよ☆
はい、せっかくなので「御火行事」の様子を、もうすこしお伝えしたいと思いま〜す(^^)
*十二神と扇神輿*
まずは、山の中腹の熊野那智大社にまつられている「瀧の十二神」を、
滝の姿をあらわした高さ6メートルの扇神輿にうつします。
この扇神輿で十二神は長い階段をくだり、那智滝を目指します〜
滝までの途中に「伏し拝み」という場所があり、いったん十二神はここで止まります。
巨大な炎でお清めするよ〜
一方の滝壺側でも、十二神をおむかえする準備をしていきます。
滝壺で12本の巨大松明に火を灯し、
十二神が待っている伏し拝みまで松明隊が登っていきます。
いよいよ始まりますよ〜メラメラ!
十二神が伏し拝みから滝壺まで移動する間は巨大松明が先導し、清めながらおむかえしていきます。
これがですね〜お祭りで1番の見どころであると思うのですが、
松明隊の方々が非常〜に、大変そう(笑)
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がんばれ松明隊!
松明隊の何が大変なのかと言えば
メラメラと燃える松明が熱そう!ってのもあるのですが、
何より「階段の登り下りをひたすら繰りかえす」ってのがね!!
と申しますのも。。。
松明隊は十二神の前、数メートル先までおりたら、また十二神の目の前まで登り
そしてまた数メートル先におりていく、これを繰り返してすこしずつ滝壺を目指すんですけど。。。
この1回の往復で、階段を数段くらいずつしか前に進めないんですよ〜!
階段を10段くらい進むのに松明隊は、50kgの松明を抱えて2、3往復しなければならないんです〜
あ〜ら大変!
こうして十二神は、ゆっくりゆ〜っくり階段をくだってまいります。
そして松明隊が頑張ること数十分・・・
ついに
おいでなすったー!!
神聖な儀式もしましたし、かなり待った後だし
なんか、そのお姿がより神々しく感じられます。
十二神のすぐ前では、日の丸扇を持った方々が
「そぉりゃ!そぉりゃ!!」みたいな掛け声で応援(?)しておりました〜
はい、そしてもちろんお姿をあらわしてくださってからも、
十二神のペースは変わらずゆっくりゆ〜っくり、です。
のそり。。。
そしてまた
のそり。。。
・・・超どうでもいいことなんですけど、
神さまが一歩ずつ、ゆっくり進んでいく様子が、
アニメの、千と千尋の神隠しに登場する神さまの動きと(なんとなく)かぶって
「あ、やっぱ神さまってこういう動きかたするんだ」って思いました(笑)
観客も間近で扇神輿を見ることができます〜
この時が、人生で1番神さまをリアル(?)に感じた瞬間かも!
大掛かりな儀式と、扇神輿の優雅で
そして不思議な動きが、より神さま感をかもしだしていたんですよね〜
あ〜神さまは、やっぱいるんかな〜って☆
おかえりなさい☆
はい、巨大松明隊のお清めのおかげで、飛瀧神社へと
無事に里帰りすることができた神さま達でございます〜
写真うしろ側に見えますのが、那智滝さまです☆
ちなみに、滝そのものも御神体(神さまが宿る物)として、おまつりしております。
「御火行事」はここまでで、
このあとは「御瀧本大前の儀」、「御田刈式・那瀑舞」とつづきます(^^)
・プチ余談
ときどき松明を壁に押し当てて火を落とすのですが、
その時に落ちる炭は参道脇に残っているので、帰りに拾って持ち帰ることができます〜
ご利益ありそう☆
※火が残っている炭もあるので、十分にお気をつけください
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余談:日本の心
・伝統
僕は、このお祭りで「伝統を大切にする日本人の心」を強く感じました。
だって、こんなに大変なことを毎年毎年おこなっていて、た〜っくさんの人が見にくるんですよ〜
神社ができたのなんて、1700年も前ですしね〜
それが今の今まで、ちゃんと残っているのは
ご先祖から受け継いだものを大切にし、後世に伝えていこう!
という、日本人の伝統を大切にする心があってのものだと、僕は思うんです☆
そんな日本の伝統(魅力)についても書いてみました↓
「日本と世界を一周して思う神社の魅力|神さまに会える場所*」
・神さま
もう1つ、このお祭りで思ったのは
「神さまって、やっぱ偉いんだ」ってこと(笑)
こんなにたくさんの人が体をはって、十二神の里帰りのお手伝いをしていたんですもん。
しかも巨大松明とともに重たい扇神輿を、はるか下の滝壺まで運ぶだけじゃなくて、
舞や、ほかの儀式もおこなって丸1日盛大にお祭りするわけです。
まあ僕は、目の前に神さまがあらわれて
何かしてもらった経験があるわけじゃないんですけども。
でもね、こういうお祭り(神事)などで、神さまが大切にされている様子を見ると、
やっぱり「それ相応の何か」があった(ある)んじゃないかな〜って思うんです〜
むしろそうじゃないと、おかしいと思います〜
神さまのための、こんな立派な建物(神社)が日本中に現代まで残ってるなんて★
ちなみに僕は通算で4年以上世界を旅しているので、
オカルト番組や都市伝説に出てくるような
「特別な人」にも何人か会ったことがありますし、不思議な現象も体験したことがあるので
神さまは本当にいる!って言われても、今さらそんなに驚きません(笑)
まとめ
創建から1700年という歴史ある、熊野那智大社が和歌山県にある。
ここには「瀧の十二神」がまつられていて
十二神は年に1度、那智滝の滝壺にある飛瀧神社へと里帰りをして、神威を新たにする。
(滝へ里帰りして、神さま的パワーをチャージする)
それが那智の扇祭り☆
中でも「御火行事」では、メラメラと炎をあげる巨大松明をあつかうことから、日本三大火祭りにも数えられている。
日本人の心や、歴史を感じる素敵なお祭りでした(^^)☆
はい、以上!
熊野那智大社の扇祭りが想像以上にステキなお祭りで感動しましたよ日記でした〜
チャンスがあれば、ぜひ生で見ていただきたいお祭りです〜
本当に良すぎたので、記事が長くなってしまった!