「何もない場所」だからこそ活きてくることがある。
たとえば「人とのコミュニケーション」がそうだよね。
そんなことを考えていた、やることのないキューバ滞在記。
みんな暇そう(笑)
ハバナとトリニダーに計3週間滞在している間、いつも思っていたのが・・・
「皆さんやることなくて暇なのかな?」
てこと。
キューバの家って下の写真みたくズラーっと並んでいて、その玄関は通りに面しているタイプが多い。
そして明るい内ならどの通りを歩いても高確率でどこかしらで話し込んでる人たちを見かける。
話し込んでいるのは比較的男性が多かったな。
あ、でも日差しが強く暑いせいか、お昼くらいから夕暮れ時までは人々の姿は消える。笑
・・・仕事の時間?
やることないのかな
キューバって2017年現在でもインターネットはあんま普及してないのね。
庶民的な娯楽施設も無い。
となるとさ、空いた時間はご近所さんや友達とおしゃべりするとか、昼間っから大衆酒場いってお酒飲むしかないのかなぁって思ったんよね。
ちなみに皆さんちゃんとした家に住んでいるから、職なし極貧ってわけではなさそう。。。たぶん。
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ていうか旅行者の僕ですらやることなかった
地元民だとさ、あちこち行きつくして町に新鮮味を感じないなんてことはあると思うんさ。
でも、キューバに初めて渡航した僕ですら(特にトリニダーで(笑))「うわ、ここやることねー!」って思って、毎日適当に散歩するか、オフラインでブログ書くか、本読むかして過ごしてた。。。
なんといってもネットが無い(正確には有料)からな!
あとはやっぱキューバ人みたいに友達とおしゃべりしたり、ご飯食べに行ったりして過ごすしかなかったんだよねー。
おかげでネットが無い生活ってのをちょっと味わうことができてよかったけど。
そしてそれが結構好きな自分がいたことにも気づけてよかった。
余談1:時間の有り余るキューバらしいもの
これから話すのは完全に僕個人の主観です。
・葉巻
キューバと言ったらパッと思い浮かぶ物の一つに「葉巻」がある。
葉巻は1本吸いきるのに長いもので2時間以上もかかる。
でね、葉巻ってのはキューバで流れる、このゆっくりとした時間の中でこそ真価を発揮するものなのかなぁって思った。
僕は喫煙者じゃないから詳しくないんだけど、普通のタバコなんて吸いきるのに10分もかからないんでしょ?
だからタバコってのは、日本のタイトなスケジュールの忙しい生活スタイルによく合っているよね。
短い時間でサクッと一服して気持ち切り替え、みたいな。
僕もせっかくキューバに来たってことで葉巻を吸ってみたんけど、「(やることないから(笑))通りを行き交う人々を宿のテラスからボーっと眺めて、葉巻の香りを楽しむ」ってのは雰囲気があってなかなか良かった。
たぶん葉巻(タバコ)好きの人はもっと楽しめるんじゃないかな。
(刺激の強い葉巻は鼻がつらくなったので、軽めのものを吸いました)
2時間分を一度で吸い切らないにしてもさ、葉巻なんて日本の仕事スタイルの中、短い休憩の合間には吸わなそう。
20時くらいに家に帰ってきてお風呂入ったりなんやらして、21時を過ぎてようやくホッと一息できる時間がきたとしても、葉巻は登場させないかな、キューバのあの雰囲気を味わった自分なら。
葉巻というものは、キューバみたいにゆっくりと時間が流れる場所で、自分の時間と気持ちに余裕を持って吸うのが一番気持ち良さそうだな、そう思ったんよね。
・・・喫煙者じゃないけど。笑
・揺れる椅子
名前わかんないんだけど、ゆらゆら揺れる椅子あるじゃん?
こういうの↓
現代の日本ではあまり見かけないと思うんだけど、キューバではよく見かけました。
家の中でキューバ人はこの椅子に座ってた。
僕が泊まった3軒のすべての宿にもこれは置いてあったよ。
一家に一台くらいはありそうな感じだね。
これに座って何をするわけでもないんだけど、僕もキューバにいる間はよくこれに揺られて物事を考えたり、ボーッと空を眺めたりしてました。
この揺れる椅子もね、キューバ独特の時間の流れがあるからこそ引き立つものかなと。
気が散らないんだ、何も無いから(笑)
だからただ椅子に揺られるだけの「何もしない」に集中できるわけさ。
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「葉巻」と「椅子」
僕がキューバらしいゆっくりとした時間の流れを感じたもの。
余談2:力を奪われるトリニダー
トリニダーには1週間いたんだけど、本当に何にも無いのよ、この町。
で、軒先に座って話し込んでるキューバ人たちもた〜っくさんいてさ、みんな何もしてないから自分も何もしなくて良いんじゃないかって気分になってきたんよね。
彼らは休日か仕事の休憩中だったのかもしれないけどさ、でも暇そうな人本当にいっぱいいたんだもん(笑)
てことで、活力を奪われました。笑
これが「町が放つバイブスの影響」ってやつなんだけど、詳しくはまた別の機会にお話しします。
「人が放つバイブスの影響」についてはこちら↓
「「君がそばで笑ってくれるだけで僕は強くなれる」という奇跡を起こせる理由」
まとめ:何もないからこそ引き立つこともある
キューバを旅行してる間に気になっていたのは「町のあちこちで話し込んでいる人達を見かけたこと」「昼間っから酒場で飲んでる人がたくさんいたこと」。
ネットも無い娯楽も無い(仕事も?)となると、人がやることは「他人とのコミュニケーション」に行き着くのかな?
ていうか、僕はそこに行き着いた。
この記事で話題の中心に置いたのは「キューバではやることない」ってことだったんだけど、
僕がそのことから学べたのは「やることがないから人との仲が深まる」ってこと。
この国で3週間、インターネット無しテレビ無し仕事無し(笑)の生活をしてみてさ、そりゃあ暇だったわけさ。
でもおかげで人とコミュニケーションを取る時間が多くなった。
それと。。。
「葉巻」と「揺れる椅子」
これらはのんびりとした時間の流れるキューバでこそ、その真価を発揮する物である。
キューバ、ネットが無かったり社会主義だったり、僕にとってはちょっと特別な国。
おもしろい発見があったなぁ。
キューバの格差事情↓
「キューバ行ってみたら社会主義なのに貧富(収入)の差が半端ねぇー!と思った話」
ネット事情↓
「キューバ情報|インターネット利用方法載せとく〜」
はい、以上!
やること無さ過ぎる、そんな自分が最終的に行き着く時間の過ごし方は「人とのコミュニケーション」であることに気づいたキューバ旅行日記でした〜
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そう思うと、テレビゲームとかインターネットみたいに一人でもできることが充実すればするほど、人とのコミュニケーションが薄れやすくなるってことなのかねぇ。