移動が一筋縄でいかないのが旅の醍醐味
フィリピンの世界遺産の町ビガンを後にし、次なる町ボウコへの道中の話です。
ルート
ビガン→ビタラック→ボウコ→ボントック
トラブルあってこその、旅!
ザ・フィリピンズ
まずはビガンをバスで出て、ボウコ行きのヴァン(車)への乗り継ぎポイント、ビタラックという場所でバスを下車した。
そのヴァン!
ヴァンはある程度人数揃うまで発車しないので、10時から14時までの4時間、小さな売店と食堂以外何もないビタラックでひたすら待ちぼうけ!
長時間待つことに対しては、ここはフィリピンだし仕方ない、そう受け止めたけど・・・
ボウコに着いたら、すぐにボントックという町に移動する予定で、ボントック到着前に日が暮れてしまわないかと、この時ちょっと心配していた。
日が暮れた後に宿探しするのはあまり好きじゃないからさ〜
だがしかし!
人数が揃ってからドライバーが新聞読んで一服したり、私的にシャワー用の水を汲んだりし始めて、さすがの拙者も先を急いでいた為イライラしてしまった、が、ここはフィリピン。これがフィリピンなんだ。黙って従うしかない。
・・・いやしかし、みんなが揃うまで4時間もあったんだから、その間にそれをやっておこうという発想に何故ならない!
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吠えるおばん
ヴァンで移動中のことだった、乗客のゴジラのようなおばちゃんが突然騒ぎ始めた。
タガログ語だからまったくわからないけど、拙者的に訳すとこうだ。
「ちょっと!あたしはもう限界なのよ! 今すぐ車停めてここで降ろしなさいよ!」
なんだなんだ?
急に山の中で車を停めて下車したぞ。。。
と、思ったら、トイレだったらしい。
どおりで周りの皆がクスクス笑っていた訳だ。
そしてその後、拙者の目には世にも恐ろしい光景が映り込んでしまった…
物陰から出てきたおばちゃんが、サンダルを手に持ってサンダルの裏にこびりついた何かを地面にこすりつけていたのだ。。。
おばちゃん自分でうんち踏んだな。
おばちゃんが隣の席じゃなくて本当に良かったと、心の底から思った瞬間だった。
そして再出発して10分経ったか経たないかのうちに、誰かが騒ぎ始めた。
訳すときっとこんな感じだ。
「ちょっと!あんたあたしを誰だと思ってんのよ! あたしはもう限界なのよ! 今すぐ車停めてここで降ろしなさいよ!」
うんちのおばちゃんだ。
また何か吠えている。
一体どうしたと言うんだ、何が不満なんだこのおばちゃんは…
ということで
二回目のうんち休憩。
ちょっと悲しかった話
結局ゴジラが2回もうんちをしたせいで、日が沈んだ後にボウコに到着した。
ボントックまでは移動できず・・・
ヴァンの運転手に、次はボントックに行く予定であることを伝えたら、2500ペソで連れて行ってあげるよ言っていた。
ボウコには宿もないし、もう他のヴァンも出てないからとのことだった。
が、運転手は知らなかっただけかもしれないけど、ボウコには宿はあったし、2500ペソってフィリピンではかなり高額。
ご飯一食60ペソくらいだもん。宿も250ペソとかで泊まれるし。
まだ貪欲なフィリピン人に出会ったことが無かっただけに、ちょっと悲しい気持ちになった。
拙者は旅行者なんだから、当然お金持ちに見えるものね。
ま、どこの国だろうが欲の深い人はいるし、別に珍しい話ではないんだけども。
めんどくさいだけだったのだろうか
ボウコの宿に到着して、部屋に荷物を置いたら宿のおばちゃんが「鍵は後で渡すわね」と言い残して去っていった。
部屋の鍵は、内側のドアのノブについているボタンを押して部屋を出るだけでかかる旧式のものだったので、とりあえず鍵をかけて外にご飯を食べに行った。
そして宿に戻るとおばちゃんが「鍵は見つからなかったわ」と、なんとも恐ろしい発言をビックリするぐらい普通な口調で言った。
いやいや、
いやいやいやいや、
ちょっと待って。
もう鍵閉めちゃったから合鍵がないと拙者部屋に入れないんだけど・・・
どうしようもないので拙者がもう部屋の鍵を閉めてしまったことを伝えたら、おばちゃんが合鍵を持ってきた。
あるじゃん・・・ 鍵・・・
頭の中で、このおばちゃんが良からぬことを考えていたんじゃないかと疑ってしまう出来事だった。
この日は予定通り動けなかったし、宿の部屋はまるで独房(笑)のようで少し疲れました。
だけど久しぶりに
旅してるな~♪
って思った。