パフォーマーが「日本人」というだけで、どんなパフォーマンスをするのか外国人の観客はなんとなく予想し、期待してるんだなって思った。
メキシコ・オアハカ州にある常夏の楽園シポリテ生活21日目の夜の日記。
Kakumei Revolucion Tour
2016年12月12日、シポリテのレストランバーで日本人による音楽パフォーマンスがあるとのことで、同じ宿のオーストラリア人、ロシア人と共に見に行くことに。
パフォーマーは3人いて
1番目の人:ギター
2番目の人:名前わからないけどアジアっぽい楽器演奏
3番目の人:歌
個人的な感想
最初のパフォーマンスですが、ワールドツアーをしたりと超活躍しているギタリストのようなんだけど、拙者はギターに関してまったくの無知なので、正直に言うとよくわかりませんでした(笑)
どれが難しいテクニックなのかとかも知らないから、どこで盛り上がったらよいのかがわからず。。。
2番目の人は服装や髪形とか、パッと見て「アジアっぽい何かをやってくれるんだな?」ってわかる感じの人。
奏でる音色もアジアを感じる聞き心地の良いものだった。
3番目の人はうまく説明できないんだけど、なんというか超~独自の世界観を持った歌を歌っていた。
個人的にはそういう深い感じは好きだけど、難解ではあると思った。笑
あと機材の不調でBGMが出ていなかった様子。
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外国人客の反応
拙者がこの時一番興味深かったのは、外国人は「日本人がパフォーマンスする」というだけで、どんなパフォーマンスなのかなんとなくイメージしているらしいこと。
やっぱ日本ってさ、独特の「文化」や「伝統」があるじゃない。
侍に忍者、着物や法被などの和服、太鼓や三味線、お祭り・・・そして食べ物ですら海外から見たらすんごい独特に見えると思う。
そんな先入観がある日本だからさ、自然とそういうパフォーマンスを連想するみたいなのね。
今回のライブを見ていたオーストラリア人、ロシア人、数人のカナダ人達の感想なんだけど、やっぱり2番目の「明らかにアジアだとわかるパフォーマンス」は(期待通りだったためか)全員に好評だった。
ソロギターについても全員拙者と同じ感想で、テクニックの凄さが全然わかっていなかった様子(笑)
3番目の人についても同じく「よくわからなかった」とのこと。
評判の良いパフォーマンス
パフォーマンスをするならそのスキルも大事だけど、いかに観客を自分の世界に引き込むか、言い方を変えるといかにその空間を自分の世界に変えてしまうのかが大事なんだなってことを学べたかな。
ていうか、超一流とまでいかなくてもある程度のスキルを持っているのなら、あとは観客を自分の世界に引き込みさえすれば、お客さんを満足させられるんじゃないかなって思った。
もっと簡単に言うと、要は「感動」を与えさえすればいいってことなんじゃないかな、と。
小さな子供達が超~楽し気に歌を歌っていれば凄く場が和む、たとえ歌が上手じゃなくてもそれだけで満足できる観客もいると思うんだよね。
子供達に心動かされる、つまり感動させられるから(*´з`)
あと以前、若い子たちがガムシャラにエネルギッシュなストリートバンドをやってる時に、たくさんの人だかりが出来ていたのも思い出した。
ショーをスキルの披露の場とするのではなく、「どうやって観客の心を動かすのか?」とか「どう観客を「ただの見物人」にさせず自分の作り出す空気に巻き込み「参加者」にしてしまうか?」このアイディアを考え出す事に尽力を注いでる人のショーは評判が良さそうだよね~
お客さんにたくさん話しかけたりしてる人のショーなんかは、会場の一体感みたいのをよく感じる。
「私もショーに参加している一人なんだ」そんな風にお客さんに思わせることが出来ているから。
・・・なんてことを、パフォーマンスド素人の拙者が偉そうに言ってみた。笑
ていうか個々の技術を競う試合はプレイヤーが主役だけど、「パフォーマンス」ってのは観客がいてこそ成り立つものだからね、そりゃ当たり前か。
そっかそっか、今までショーやパフォーマンスについて誤解してたな(゜゜)技術を披露する場だというイメージが強かった
余談:意見を言う(聞く)って大事
オーストラリア人はライブを見ている最中、ズバズバと意見を(拙者に向かって)話してきた。
「あの人のこれはダメだ。なんやらかんたらで、もっとこうするべきだ。」みたいに。
なんか日本人なら気を使ってなかなか言えなそうなことを、ハッキリと。
(まあ3人中2人が、アジアンなパフォーマンスをしなかったことに不満を持っていただけのようにも感じたが。笑)
そういうちょっと批判的な意見って、指摘された人は不快に思うかもしれないけど、でも改善に役立たせることが出来るよね。
そう思うとさ、真っ当な批判はジャンジャンしてあげた方が意外と本人のためになりそうだよね。
もちろんその言い方や伝え方、相手選びには注意すべきだとは思うけど。
そして批判される側について。
他人の意見に揺らされることなく我を貫き通しても成長できるけど、それに加えて他人の批判(意見)の中から活かせる部分を探して柔軟に取り入れることができれば、もっともっと伸びていくいんじゃないかなぁ。
・・・なんてことを、結構頑固な拙者が呟いてみる。笑
あ、拙者が「批判」という言葉を使うからネガティブなイメージになっちゃってるかな?
「意見を述べる」と同意ね!
まとめ
外国人にとって「日本人」はまだまだ特別な種族なようで、日本人であるというだけで良い意味での先入観や期待を持ってくれることもあるようだった。
海外で活動するなら「和」を全面に押し出していく方が注目度は高そうです。
あらゆる文化がごっちゃになってきている今の世の中だからこそ、個性(伝統や文化)をハッキリとさせる方が目立つだろう・・・ってのは、まあ当たり前か。
そしてパフォーマンスをするなら、見せるスキルの向上も大切だが、それよりも「観客の心をどうやって動かすのか」これをいかに熟考するのかが大切。
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「批判」は、批判することもされることも、言葉のイメージは悪いけど必ずしも悪いことだけではない。
批判することで相手を成長させることが出来るし、批判されることで成長することも出来る。
どんな批判にだって常に自分を成長させるヒントが含まれている、そう思うんだ。
以上!
海外で活躍する日本人のパフォーマンスを見た外国人の感想を聞いて、興味深かったことについて書いてみたよ日記でした~
天国ってのはこんなとこ↓
「仕事の悩みや将来の不安を抱えた人が行くべき楽園シポリテ」
批判されるとついついムッとしてしまう人もいるだろうけど、それだけ自分の意見や作品に価値がある(注目されている)ってことだから、批判されないよりはずっと良いことなんじゃないかなー
批判されて怒るか喜ぶか、どうするかは自分で選択できるのじゃ。