やばいと噂の礼文島ゲストハウス桃岩荘はナゼ変なのか

5年以上 旅人生活をしていて、その間いろいろな宿に宿泊してきたけど、こんな宿に出会ったのは初めてです。

やばいホステル。笑

日本最北端の有人島である北海道 礼文島、
この最果ての地に伝説のユースホステル「桃岩荘」はある。

自転車で日本一周をしている間、この宿の噂は至るところで耳にしていたのでメチャクチャ気になっていました。

「とにかく変わっている」らしい(笑)

てことで、泊まってみた。

北海道礼文島ユースホステル桃岩荘の写真

今回は宿泊してみた感想、それから「なぜ変なのか」について 宿の紹介も兼ねて書いてみたいと思います〜

桃岩荘のここが好き☆

なぜ変なのかを説明する前に、まずは直感的に他の宿との違いを感じた点について〜

1、接客が凄まじい!笑

2、企画が盛りだくさん☆

3、立地がヤバい!笑

元気すぎるスタッフ☆

ここの宿は基本的にオーナーが不在で、ボランティアスタッフが現場(接客から炊事まで全て)をまかされています*

僕が宿泊した時(毎年?)は、10人くらいいるボランティアスタッフの年齢は20〜30歳くらいのようでした。

※実際にスタッフ全員の年齢を聞いた訳ではないけど、話し方や行動がキビキビとしているので若く見えた

北海道礼文島桃岩荘のスタッフ・宿泊客と一緒に一枚

宿のコンセプト?ということもあってか、ハキハキと元気に話すスタッフが多いので、宿内には超〜活き活きとしたエネルギーが溢れていました。
そういう人達が放つエネルギーって、まわりにいる人(宿泊客)の気持ちを上向きにしてくれまする\(^o^)/☆

で、この元気すぎるスタッフさん達が、これまた凄まじい接客やパフォーマンスをしてくれるのが この宿の魅力の1つなのですが、それは実際に宿泊してからのお楽しみということで*

ミーティング・レクリエーション

夜はスタッフ主催で、参加希望の宿泊客とのミーティングが行われます。

ミーティングの主な内容は。。。

1、島の見どころ、魅力の紹介

スタッフがおもしろおかしく解説してくださるので、皆さんよく笑ってらっしゃった☆

北海道礼文島桃岩荘スタッフによる島の見所紹介の写真

2、全員で歌って踊って♪

これが凄かった!

ギターの音色に合わせて大きな声で歌ったり、歌いながら皆で踊ったり〜

北海道礼文島桃岩荘レクリエーション(みんなで踊り)の写真

40人くらいで一度に踊るもんだから、すごい迫力です☆

スタッフ達によるエネルギッシュな接客や、宿泊施設とは思えない楽しい企画に魅了されて、宿泊客がそのままボランティアスタッフになっちゃうなんてパターンがよくあるみたいですよ♪

愛とロマンの8時間トレッキングコース

(僕は参加してないけど)人気企画の8時間トレッキングがございます(^^)

長時間ではあるけれど、子供も一緒に 島の大自然を楽しめるコースになっています。

スタッフと一緒に回るツアーというわけではありませんが、このコースを歩くには宿で行われるトレッキング説明会に参加する必要があります。

※子供でも参加できるとは言えサンダルやヒールではなく、スニーカー等歩きやすい靴の着用が必要です

北海道礼文島桃岩荘前から見る夕焼け空と海の写真
桃岩荘の目の前に太陽が沈みます*

また トレッキングのペースによっては8時間以上(・・・ていうか基本的に12時間)かかり、礼文島発の最終フェリーに間に合わないため ツアー参加当日も礼文島に宿泊する必要がございますので、日程にはお気をつけて。

時間に余裕の無い方のために4時間で回れるコースもあります〜
サクッと礼文島の素敵スポットを楽しみたい、そんな方はこちらのコースに参加してみてはいかがでしょうか☆

なぜもなにも、実は・・・

さて、なぜ「桃岩荘は変わっている」という感想が多くなるのか、ですが。

(僕個人と ほかの宿泊者数名だけの意見ではありますが)
「元気すぎる、パフォーマンスのような接客」「ミーティングやレクリエーションなどの企画があること」が、ほかの宿との大きな違いに感じているようです。

北海道礼文島桃岩荘宿泊者と一緒にお掃除タイムの写真

でも 今でこそ、こういったミーティングを行う宿が少ないから桃岩層が特別なように思えるのですが、
実は、僕(1988年生まれ)の親世代ではユースホステルと言えばミーティングを行うのが当たり前だったそうなんです。

ミーティングを行うホステルは時代の流れとともに減っていき、
現在では唯一 桃岩荘だけ?が「当時の当たり前」を受け継いで続けてきたため、それが逆に珍しくなっている、というわけでございます*

補足:メチャクチャ価値のあるお宿*

僕が個人的にすごいなぁと思っているのは、
1967年に開設された桃岩荘が「50年以上も続いていること」です。

帝国データバンクによると(そこそこ大きめの?)企業でも、100年存続しているのは 全体のたった2%しかありません。

まだ100年には達していませんが、それでも桃岩荘は2020年で創業53年なので、超優良宿泊施設と言えますよね(^^)

北海道礼文島桃岩荘の共有談話スペースの写真

旅先では いつもゲストハウスでお世話になっていますし、
僕自身も宿で働いたり、短い期間ではありますが実際に運営した経験もあるので、その仕事の大変さを知っていることもあって 本当に本当に本当に!すごいと思います☆

一部のお客さん(笑)からは変な宿と言われつつも、
時代に流されることなく昔の伝統・文化を守り続けてきたこと、これが大きな価値へと変わっていったんですねぇ。。*

宿泊してみた感想〜

スタッフとはもちろんのこと、自分以外の旅行客ともコミュニケーションを取るキッカケがたくさんある宿泊施設。

「人と関わることの楽しさ」を思い出させてくれる場所、そんな風に僕は思いました。

ダンスコンテストでもないのに、大人があんな楽しそうに笑顔で踊ってるのなんか初めて見ました(^^)
「宿泊施設」で それを実現しているのって、マジで本当にスゴイと思います。

僕ら人間は、他人がいるから自分が笑顔になるし、自分がいるから他人は幸せになれます。
そんな感覚を味わいたい方には超絶オススメです〜☆

あ、軽く補足として伝えておくと、かなり賑やかです。

静かに体を休めよう、そんな感覚で行くとちょっと驚くかもしれません〜

ステキな木造りですよ*

簡単に設備のご紹介を〜

和のぬくもりを感じる居心地の良い共有(談話)スペース。

北海道礼文島桃岩荘の囲炉裏の写真

あ、ベッドって全てドミトリーだったかな?
個室があるかどうか忘れちゃった。

僕が利用した男性用ベッドスペースは、共有スペースのすぐ真上で仕切り等はありません。

ですので消灯時間までの間は人の会話をはじめ、毎夜行われる超賑やかなレクリエーションの音がそのまま聞こえてきます。

とても賑やか*

北海道礼文島桃岩荘男性用ベッドの写真

キッチンはあるけど有料。
食堂にお湯ポットはあるので、カップ麺とかはキッチンを利用しなくても作れます。

もちろんお風呂あり。

Wi-Fiなし。
僕のポケットWi-Fiの電波も届かず、携帯も持ってないから外界との通信手段を完全に絶たれた・・・(笑)

宿の前庭も含めて敷地内「全面禁酒」です。
お酒好きな人は要注意ですね!

日本一周旅行者とかコアな場所好き?の人がよく訪ねてくるみたいですが、僕が宿泊した時は家族連れやご年配の方の団体も多かったです(^^)

余談:なんちゅー場所に・・・!

「日本最北端の有人島」である礼文島の玄関口、港のある香深という小さな集落から峠を越えた島の裏側にある道



の、終点に宿があります。笑

北海道礼文島ユースホステル桃岩荘(遠目)の写真

山の斜面と海に挟まれた所に位置し、まわりは何もありません。

宿に行くまでは山の斜面沿いの、何もない一本道を通らなければいけないんですけど
僕は自転車だったもんで、宿の手前にある軽い登り坂を走っている時に「なんちゅー場所に建てたんじゃ!」と、一言叫びました。

・・・北海道入ってから、登り坂に敏感になりましてねぇ(笑)
ニセコあたりとか起伏が激しいんだもん(´_ゝ`)登って下ったと思ったらまた登りか!・・・の繰り返し。

ほんでまあ舗装道路の途中で「桃岩荘 入口」の看板が見えたので、その脇道に入ると、遠くの方にそれらしい建物が見えた。

ここで再び。。。

「なんちゅー場所に建てたんじゃ!」

と、今度は心の中でひっそり叫びました。
声に出して、もしもスタッフとかお客さんに聞かれたら恥ずかしいからね。

はい、この写真の奥に見えている建物の裏側がね、桃岩荘。

北海道礼文島ユースホステル桃岩荘(ちょっと近づいた)の写真



なんちゅー場所に!

※送迎サービスございます

まとめ:宿の常識を覆す宿!

日本最北端の有人島の端っこに位置し、まわりにはコンビニもスーパーもありません。
そんな異空間にある、これまた異色な宿。

スタッフは驚くほど元気で、子供から大人まで宿泊者が退屈することなく過ごせるような楽しい企画やお心遣い満載、そして自然も満喫できる素敵なお宿です(^^)

特に人とのコミュニケーションを楽しみたい方向けかなと思います。
気さくなスタッフさんと会話を楽しめるのはもちろん、企画に参加すれば他の宿泊者の方とも仲良くなれること間違いなしです〜♪

「観光スポット巡りをするだけの普通の旅行ではもう満足できない!」という方はぜひとも一度、北海道礼文島「桃岩荘」まで足を運んでみてくださいませ〜☆

はい、以上〜
スンゴイ場所にあるスンゴイ変わったスンゴイ宿、桃岩荘宿泊レビューでした!

最後までお読みくださり ありがとうございました(^^)
今日が皆さんにとって よき日となりますように*